トリプルフェイスの真実【降谷零】

33 ページ35

安室「いや、おそらく別人でしょう。以前の2通とは口調さえ似せているものの文面が全く違いますからね。」



コナン「うん‥それに、以前の犯人は事前に爆発は起こさなかったしね」



A「そっか‥。でもこの螺旋を描く盤上っていうのは時計を表してるんでしょ？」



平次「そうか午の刻‥馬が走り去る頃っていうのは13時過ぎっちゅうことか」




13時過ぎ‥ということは、爆破時刻まであと2時間。
バーボンは‥


よかった、冷静みたい。





コナン「リベンジマッチ‥。玉‥、螺旋‥金属板の鎧。


つまり、爆発の在処は」






平次「観覧車ちゅうことやな



‥‥でも待てよ。なんで金属板の鎧、なんや？普通、鎧っちゅうたら銅性とか‥そうでないにしても銀色のもんを思い浮かべるやろ」



平次がそう言うとコナンと安室は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。




A「リベンジマッチ‥。



つまりこの爆弾がある場所へ招かれているのは本来コナンくんだけだったんだよ」




平次「なっ、どういうことや？」



A「“聖剣でど真ん中を刺すといい。”


円形の盤上に矢を刺す、というと‥」




安室「‥‥ダーツですね。それもど真ん中ですからダブルブル。
勇敢な鼠のみと言うことは‥。」






コナン「ダーツの矢は合金だしね。

‥ダーツのダブルブルは50点。勇敢な鼠のみってことは体が軽くなければ水銀レバーが体重で作動しちゃうぞ、ってことだ。



つまり‥体重50キロ以下の者のみが観覧車の10番目の席に行けるってことだよ」

34→←32

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す