Milk Tea 【安室透】

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入ると、梓さんが。




梓「みるくさん、こんにちは」



みるく「こんにち、は」




あからさまに目で彼を探してしまったのか、彼女はクスッと笑った。




梓「安室さんいないんですよ‥ご注文、何にいたしますか？」





そっか‥、いないのか。




あれだけ悩んでいたくせに



ホッとしたような‥残念なような。




ううん、‥残念だ。





みるく「じゃあ、ホットココアで」




そう言うと彼女はキョトン、と目を丸めた。





梓「珍しいですね」




みるく「あ、えっと‥今日は甘いものが飲みたい気分だなぁ〜なんて」





梓「分かりました」




口元に笑みを浮かべる彼女。




あぁ‥バレたかなぁ‥。




だけど、彼女も安室を好きならそれも好都合‥




と思う自分が嫌で仕方がなかった。







中途半端に彼を知って




中途半端に奴らのやることに首を突っ込んでいる、




自分のせい？






これ以上、頭で考えても仕方ないのに。





梓「お待たせしました‥ホットココアですよ、」




会釈をしてカップを唇に当てる。




厨房にもどろうとして、彼女は踵を返した。





梓「そうだ、みるくさん‥もう少ししたら安室さんと私‥交代ですよ」





ゴフッ、と甘いココアが喉をつかえた。





あつっ、

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