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#2 ページ2

「今日は帰る?泊まる?」

「んー、…どっちがいい?」

「そんなの泊まってほしいに決まってるじゃん。」

「じゃあ泊まる、」

「そうだと思った。」


いつも日をまたぐと泊まっていってくれるから、安心して泊まりを誘える。


「先シャワー浴びる?」

「うんっ、あ、一緒に浴びる?」

「いいよ、。どうせ後処理するんだろ?」

「だって雄也がなかに出すから」

「っ言わなくていいから!!」


ちぇっ、と舌打ちしながらも頬を緩ませて、おれに両手を伸ばしてきた。

なかに出したら垂れてきちゃうから浴室までおれが運ぶ。

いつの間にか定着したルールとなっていた。




「よいしょ、」

「ありがと。…やっぱ一緒に、」

「入りませんっ!」


ははは、と笑う有岡くんを残してドアを閉める。

リビングに戻り、ソファーへ寝転がった。


「…まだ、言えないか、。」


自分の無力さにため息も出ない。

彼に恋したのなんてもう覚えてないほど前なのに、体を重ねる度に自分の思いが告げられなくなっていく。


「…好き。…」


遠くからシャワーの音と彼の鼻歌が聞こえてきた。

#3→←おれが好きなのは… 〜tk×ar〜



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作者名:香音 | 作成日時:2018年10月20日 14時

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