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『あ!やっと動いた!!』
そう言いながら追いかけていくAの後を、呆れたように仁王はついていった
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『・・・つまんない・・・』
仁王「そんなこと言いなさんな、ほれ、これなんて綺麗ぜよ」
柳生を追いかけてやってきたのは、水族館だった
やっとデートらしい所だ!!と喜んだのもつかの間、他の生徒も合流してしまったのだ
『二人っきりの水族館だと思ったのに・・・』
仁王「俺たちは二人っきりぜよ」
『え・・・』
そう言い、手を握ってくる仁王にAの顔に熱があつまる
暗いところで良かった・・・と心底思うA
仁王「柳生のデート説はなくなったんだし、これからは俺たちが楽しむ番ぜよ」
『・・・ま、まだわかんないじゃん・・・』
色っぽい笑みを浮かべてくる仁王に、心拍数が上がる
顔が赤いことも、心臓の音もバレたくなくて
平然を装うものの、声が小さく、少し震えてしまう
仁王「折角のデートが半日も潰れてしまったからのぉ・・・柳生には責任とってもらうき」
『・・・私が勝手についていったんだし、柳生は悪くないよ・・・』
仁王「それを止めずに、俺もついていったんじゃき、Aも悪くない」
『・・・え』
折角来てくれたのに、変なことにつき合わせてしまったと、少し罪悪感があった
それを、仁王は察したのだろう
仁王「ほれ、行くぞ」
『わっ・・・』
手を引き、歩き出す仁王に前のめりになるが、なんとか持ちこたえる
そうして連れてこられたのは
綺麗にライトアップされたクラゲの水槽だった
『・・・綺麗・・・』
仁王「そうじゃのぉ・・・」
そう言いながら眺める姿は、傍から見れば恋人同士に見えるだろう
実際、回りにはたくさんのカップルがいた
Aはなんとなく気まずくなったのか
『ねぇ、そろそろ出ない?』
仁王「そんなに恥ずかしがることないぜよ」
Aがどうしてそんなことを言ったのか、お見通しだと言うように
仁王は、Aの手を握った
仁王「俺らも恋人同士みたいにすればいい話ぜよ」
『なっ、なんでそうなるの!?』
口ではそう言うものの、満更でもないのか
手を振り払えなかった
それに気を良くした仁王は、そのまま手を引いて歩き出した
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神楽(プロフ) - 真ちゃんなう!さん» ありがとうございます!更新遅くなって申し訳ないです・・・これからもよろしくお願いします! (2015年10月25日 1時) (レス) id: d406579e92 (このIDを非表示/違反報告)
真ちゃんなう!(プロフ) - 続き楽しみしてます!更新頑張ってください!! (2015年10月24日 20時) (レス) id: 883ad8778b (このIDを非表示/違反報告)
丸井あーや(プロフ) - 神楽さん» ブンちゃん登場めっちゃ嬉しい笑 可愛いです♪ぜひ書いてください♪(^^) (2014年9月16日 6時) (レス) id: 25e7a9f21c (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - 丸井あーやさん» いつもありがとうございます!ブンちゃん登場です!やっぱ、ブンちゃん一番好きです・・・また書くかも・・・ (2014年9月16日 0時) (レス) id: d406579e92 (このIDを非表示/違反報告)
丸井あーや(プロフ) - おー!ブンちゃん登場(^^)これからも楽しみにしてます♪ (2014年8月31日 11時) (レス) id: 25e7a9f21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神楽 | 作成日時:2014年8月11日 0時