会長 ページ3
｢ホークスです。お疲れ様です｣
｢要件は？｣
｢わー相変わらず冷たい｣
｢切るわよ｣
｢待ってください、冗談ですよ。＿＿＿＿＿＿会長｣
久しぶりの会話なのに、この人は本当に冷たい。
そんなだから誤解されるんですよ。
｢はぁ…早く要件を言いなさい｣
｢俺が2人います｣
｢…。｣
｢ガチなんですって！｣
｢どういうこと？｣
｢過去の俺が迷い込んでいます｣
｢ふざけてるわけじゃなさそうね｣
｢だから最初からそう言ってるじゃないですか！｣
俺のこと何だと思ってるんですか。
｢自分に似た子、という可能性は？｣
｢ないですね。
同姓同名、俺の小さいときと容姿も同じ｣
｢いくつくらいなの？｣
｢5歳だと思います。
あんまり記憶ないですけど、5歳のときに不思議な経験をした気が｣
初恋含めてね。
｢5歳ならもう個性も出ているんじゃないの？
ダメよ、一般市民にバレたら混乱を生むわ｣
｢大丈夫です。まだ羽根は生えてません｣
だから希癒サンも気づいてないんだと思う。
｢んで、どうしましょ？｣
｢そうね。もう決まっている歴史を動かすのはよくないわ。
…あなたにとって凄く酷なことでしょうけど｣
いつもは何でも簡潔に、淡々と発言する会長が、声のトーンを落とした。
気づかないくらいのその差。
だけど、俺はそれでも嬉しかったし救われる気がした。
｢大丈夫ですよ。俺は見ての通り、ちゃんと元気に成長しましたし｣
｢…そうね。確か研究部がそんな研究をしていたわ。戻せるか聞いてみるわね｣
｢お願いします｣
研究内容は怖いから聞かないでおこ。
｢それまで、あなたが預かりなさい｣
｢はい？｣
｢過去のあなたよ。
戻る準備ができるまで面倒みなさい｣
｢俺！？公安に預けさせてくださいよ！
俺、小さい子の世話なんて｣
｢1人でするわけじゃないでしょう｣
｢へ？｣
｢あなたの家にいる“彼女”。
えらく信頼してるみたいじゃない｣
｢な、なんで知って…｣
｢あら、私に隠そうなんて考えない方がいいわよ｣
｢別に隠そうとしてたわけじゃ｣
いやほんと何でバレてるの。
｢＿＿＿いいんじゃないかしら｣
｢！｣
｢私、彼女には感謝してるのよ。
いつか2人で顔を見せに来なさい。いつでも待っているから｣
…。
｢…会長怖いんで、彼女怯えちゃいますよ｣
｢うるさいわね｣
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森田真月(プロフ) - アップルパイさん» コメントありがとうございます😊最高だなんて嬉しすぎます！そして、そっちの選択肢のほうが楽で助かりまｓ((( そちらの選択肢にさせていただきます〜！ (2月19日 10時) (
レス) id: 7b12b1cfeb (このIDを非表示/違反報告)
森田真月(プロフ) - 稲荷狐さん» わざわざコメントありがとうございます🙇 そうさせていただきます〜！ (2月19日 9時) (レス) id: 7b12b1cfeb (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - 本当に最高なお話でめちゃくちゃ楽しいです🫶🏻次の更新日楽しみにしてます！！ちなみに私は突き進んでいいと思います！笑笑 (2月17日 15時) (レス) @page23 id: 0ce3ef1535 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷狐(プロフ) - 私は選択肢2がいいです！ (1月19日 21時) (レス) @page23 id: baf710803d (このIDを非表示/違反報告)
森田真月(プロフ) - 稲荷狐さん» 嬉しいコメントをありがとうございます！更新頻度低めですが、必ず完結させますので✊博多弁、違和感がなくて良かったです…！ (1月7日 21時) (レス) id: 7b12b1cfeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森田真月 | 作成日時：2023年6月18日 16時
