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#8 ページ8

「よく話に聞いてます〜!
練習に付き合っているときに見ててもすごく魅力的なダンスを踊るんですよね、この子。
普段はこんなんだけど、踊ってる時はすんごく綺麗でかっこいいんだよね、ニキ。」



そう言ってニキを見ると、相変わらず顔は私たちとは反対を向いているが耳がかすかに赤く染まっている。



NK「べつに…ありがと」



ダンスのことを褒めると一段と機嫌が良くなるのは昔からずっと傍にいたから知っている。


つーんとしてて猫みたいだけど愛でるとそれなりに応えてくれるところがまたかわいい。



ヒスンさんは私たちのやり取りを見て微笑んでいた。



HE「よかったね、ニキ。
あ、そういえばAちゃん、今度僕達のダンスの発表会があるんだけど、せっかくだし見にこない?」



そう言ってにっこり笑うヒスンさん。



「えっ?いつですか?!見に行きたいです!」



日付を聞くとまさかの来週の土曜日。
そんなのニキから聞いていなかった。
いつもは自分から発表会があるって教えてくれるのに。


ニキの方を向くと、先程のようにまた顔をふいと逸らして知らんぷり。



HE「じゃあ決まりだね?ニキ、練習頑張ろうな」



そう言ってヒスンさんはニキの肩に手を置く。
ニキは黙ったまま頷いたが納得のいかない顔をしている。

もうそろそろここを出なきゃな。



「じゃあそろそろ私たち行きますね。
ご馳走様でした〜、
来週の土曜日またお会いしましょう!」




HE「今日は来てくれてありがとうね、また来週会えるのを楽しみにしてるよ。」



ヒスンさんの見送られて私たちは店を出ると、ニキは早歩きで私の前を行った。


「どうして発表会があること教えてくれなかったの?」


そう前を歩くニキに聞くと、ニキはしばらく黙ったあとこちらを振り返った。



NK「俺のダンスの方が先輩よりも上手いって、来週Aの前で証明するから。」



質問には答えず、それだけ言ってまた前を向いて行ってしまった。


ヒスンさんもダンスが上手くて有名だからニキにとって彼はいいライバルで超えるべき壁なのだろう。




NK「よし!こうなったらまた練習だ!
俺スタジオ戻るわ、先帰ってて。じゃ!」




声を張り上げて彼は手を振って直ぐに行ってしまった。




「もうすでに私の中でニキのダンスは世界一なんだけどなあ」




1人残された道の真ん中でぼそっと呟いたが、もうずいぶんと前を走っていってしまった彼の耳には届いていないだろう。

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設定タグ:ENHYPEN , NIKI , ENGENE   
作品ジャンル:ラブコメ
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らりらり - NIKIもう本当に好っきぃ!尊… (2021年7月22日 17時) (レス) id: 5cb96f2792 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:clock | 作成日時:2020年12月14日 0時

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