君は最高のパートナー (ページ5)

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休日の土日はニキと一緒にスタジオを借りて
私の歌と、ニキのダンスを練習するのが昔から続いている。

ニキは小さい頃から英才教育を受けて、
ダンスに関しては、バレエ、現代舞踊、ヒップホップなどすべて習わせてもらっているみたいだった。

私は趣味でニキと踊っている程度で、
ニキも私の歌に合わせて踊ってくれたり、
たまにコーラスを担当してくれるときさえある。

いやあ、多彩な子です。とにかく。

今はニキのダンスをスマホで録画するのを手伝っている。

～♪

踊っているニキは普段の彼とは別人のようになる。

華やかに、上品に、見る人の目を惹き付けるオーラがある。

見慣れているはずなのに、つい見とれてしまう。
目が離せなくなるのだ。

ターンも綺麗、体の中心から指先まで、髪の毛の先までしなやかに、丁寧に、

そして、曲が終わる。

息をきらしてる姿もまたかっこいい。

「さすがすぎる、いつ踊ってもかっこいいなーニキは。
なんでネットにあげないの？もっと見てもらうべきだよ！」

NK「えー…」

そう、ニキはいくらオススメしてもネットにあげようとしない。

NK「確かにみんなに見てほしい気持ちもないと言ったら嘘だけどさあ。
今はAだけに見てもらえればそれでいいし、
そのためだけに踊ってる。だから、いい。」

「なにそれ笑」

私だけって…
本当にたまに、とんでもない発言を躊躇なくしてしまうこの子がこわい。

「将来ニキに彼女ができたらどうなるんだか…」

つい口をついてでてしまった言葉だった。

思春期にはタブーかな？と思い誤魔化して笑うとニキはため息をついて

NK「俺に彼女なんて到底できないだろうなあ」

と遠くを見るようにして言った。

「嘘つけ！聞いたよソヌに。
学校じゃモテモテらしいじゃん。」

選びたい放題でしょ～と茶化すと
ニキはまた深いため息をついた。

「あ、ごめんなんか不味いことでもいった？」

ニキは私を真っ直ぐ見つめるけど、私は何故かニキの目を見ることができずに彼の足元を見ていた。

NK「俺が彼女作らない理由ってなんだか知ってる？」

「え？知らないけど…どうして？」

NK「教えるわけねーじゃんばーか」

そう言ってあっかんべーをするニキ。

「はあー？？」

呆れてしまう。

思春期の男の子って難しい。

NK「歌の練習もあんじゃないの？早く聞かせてよ、
Lilyさん。」

そう言ってイタズラに微笑んだ小悪魔。