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「勝手に出られては困ります！！
もう少しでこの場に適切なヒーロー来たと言うのに！」
俺が眠ったAを抱き上げてヒーローの方に顔を向けた時に何故か怒られた。
ヒーローでもないのに勝手に行動するなと言うことを永遠と愚痴っている。
こいつらは俺の腕の中にいるAが見えてねぇのかよ？
鬼に付けられたと思われる痛々しい傷。
激しく使いすぎたのか赤くなっている足や腕。
見た目 的にまだ4〜6歳ぐらいだろう。
こんな小さい子供がこのキズ……
普通俺の行動の前にAのことを話すだろ
「ところで聞くが君の個性はなんなんだ？」
グチグチと言ってない方のヒーローが聞いてきた。
『あ？個性？ンなのねーけど。』
……
ザワザワしていた周りが一瞬で静かになる。
個性っつーもんがなくても前世のおかげてそこら辺のヒーローよりは派手に強いからな。
「き、きみ無個性で敵を倒しに行ったのか！？どうやってこの首と腕が切れたんだ！？！」
「無個性で敵を倒しに行くとか死にたいのか！？」
「無個性なのにあの人はあの子を助けに行ったの……？」
「馬鹿じゃないのか？」
ザワザワ ザワザワ
あの二人のヒーローに限らず周りにいた野次馬共が俺を見ながらヒソヒソと話している。
俺がそいつらに文句一つ言ってやろうと思った時だった。
「無個性のくせに助けに行くとか死んだらどうするんだよ！！ヒーローを待てばよかっただろ！」
カメラ機材を持っていた男が怒鳴ってきたのだ。
隣にいる女(多分リポーター的なやつ)はカメラマンを抑えようとしている。
俺はカメラに向かって言った。
『じゃァ、言うけどよォ
家の中には殺されそうになった子供がいるのに、外で個性を持ってる奴らはうじうじうじうじ助けずにほかのヒーロー待ってんだよ？！
テメェらが行かねぇから無個性の俺が言ったんだろうが！！
何がヒーローだよ。
無個性なのに中にいる子供を守った俺の方が絶対お前らより派手なヒーローだっつぅの！
おい、この映像を見てるテレビの前のお前ら！
ヒーローになりたければ俺みたいなヒーローを目指せ！
以上だ。』
俺は思っていることをヒーロー共(あと目の前の野次馬)に吐けたからスッキリして家に帰った。
もちろんAをつれて。
あーー、Aを自分の子にするのってこの世界じゃ手続きめっちゃしなきゃいけねぇじゃねぇか。
そんな呑気なことを思いながら。
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赤みの黒(プロフ) - めっちゃ面白くて大好きです！無理せず頑張って下さい！ (2020年11月5日 9時) (
レス) id: b60d53a004 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - 更新待ってます！！ (2020年8月14日 0時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
Yes！！ - 面白いです!！更新を楽しみにしているので（無理の無い程度に）頑張ってください!応援してます!！ (2020年6月14日 22時) (レス) id: 21f7438531 (このIDを非表示/違反報告)
青春を返せ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2020年5月16日 13時) (レス) id: f38cd6c1be (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 更新されるの楽しみ待ってます！！！ (2020年4月27日 19時) (レス) id: a9119a2c12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｽｩｯｯ x他1人 | 作成日時：2019年5月31日 18時
