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「ほら！泣くな！もっと修行をするぞ！」
『師匠ｫｵｵ！もう身体がどこもかしこも痛いよぉ！無理だよおお』
「無理じゃねぇ！！！もっともっと修行してAはこの宇髄さまと同じく派手に強くなるんだ！」
『私には出来ないよぉ……うぇ……』
「だから泣くなって！いいか？よく聞けよ。
お前のおかげで助かった人は沢山いるんだ。
もっと強くなってもっと助けろ！
Aは派手に頑張れば出来る子だから」
『うぅ……がんばる。……今日これで最後……？』
「Aが頑張ればな」
今でもあの時の頭を撫でてくれた感触は覚えている。
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死の直前に人が走馬灯を見る理由は
一説によると
今までの経験や記憶の中から迫りくる"死"を回避する方法を探しているのだという。
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「音を聞け。お前は俺と同じで耳がいいから。
音がAを助けてくれるはずだ。
焦らずによく聞いて、タイミングを合わせれば相手の隙がみえる。」
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咄嗟の判断で私は耳をすました。
あと何秒かで鬼が私の頭を吹っ飛ばすだろう。
聞け、聞くんだ。
探せ、あいつの隙を！
――ｷｨﾝ
一瞬の音。
震える体にムチを打って持っていた包丁をそいつの首にぶっ刺した。
｢ヴっ、あぁあ"あ"！？｣
まさか私が反撃するとは思ってなかったのだろう。
鬼が怯んだうちに後ろへと下がる。
「はっ……ぁっ！ぐｯｯ」
全身が痛い。こんなの師匠との地獄の鍛錬よりキツイ。
鬼の元から逃げ切れたのはいいが武器がなくなってしまった。
どうする、……どうする！？
「ちょ、中に入られては困ります！」
「ヒーローじゃないのに中に入ろうとするな！！死にたいのか！？」
外が騒がしい。一体どうしたのだろうか。
……！！
この音…懐かしい。
昔ずっと死ぬまで聞いていた音。
私の命の恩人で大切な人
「地味だ。いや、地味通り越して無。お前らそれでもヒーローかよ？
なに自分の個性が不利〜だよ。
ヒーローってのは個性が不利だろうがなんだろうが困ってるヤツらを助けることだろうが！！！
俺はお前らと違うからな。
助けに行く。
そう、派手にな。」
師匠･･･っ！
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赤みの黒(プロフ) - めっちゃ面白くて大好きです！無理せず頑張って下さい！ (2020年11月5日 9時) (
レス) id: b60d53a004 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - 更新待ってます！！ (2020年8月14日 0時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
Yes！！ - 面白いです!！更新を楽しみにしているので（無理の無い程度に）頑張ってください!応援してます!！ (2020年6月14日 22時) (レス) id: 21f7438531 (このIDを非表示/違反報告)
青春を返せ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2020年5月16日 13時) (レス) id: f38cd6c1be (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 更新されるの楽しみ待ってます！！！ (2020年4月27日 19時) (レス) id: a9119a2c12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｽｩｯｯ x他1人 | 作成日時：2019年5月31日 18時
