文スト学パロ！3【双黒】

うん…やっぱり ページ3

「……課題提出と」


中「教室掃除だ？？」


立「其んだけ…？」


安「不満ですか？足りないのであれば3日の自宅謹慎と反省文の提出も追加しますが」


太「遠慮しておくよ」


想像よりかなり甘い処分に思わず4人で呆けてしまった


安「話はこれで終わりです。あと10分足らずで1限が終わりますね…2限から"ちゃんと"授業に出席して下さい」


「はーい」


3人は席を立って部屋を出て行く…素通りすると思っていた理事長が私の前で足を止めた


福「乱歩が世話になっているな…出来ればこれからもよろしく頼む」


「え……はい」


それだけ言うと、理事長も部屋を出た


太「教室掃除かぁ、面倒臭い」


中「サボんじゃねェぞ」


「ひとまず一件落着…って事かな」


ホッとする…とは少し違うけど、皆して息を吐く


立「ホント、お前等と関わると碌な事ねェな」


「もう授業終わるし…教室戻るか」


そう言って生徒指導室から出れば、教室の外に織田作が待ち構えていた


太「おや、織田作…」


わ…これ一寸怒ってるよ、多分


織「また喧嘩をしたらしいな…其れも数十人と」


「「…ハイ」」


4人揃って息を飲んだ……静かな怒りって怖いよね…織田作普段から静かだけどさ


織「一昨日、一方的に遣られたのはその為か？」


「…ハイ」


織「あまり無茶をするな」


「してません」


昨日のは無茶じゃありません…昨日のは



ゆっくりと織田作の手が私に伸びる…何かと軽く身構えると頭に手を置かれ、ワシャワシャと撫でられた


「？……？？」


私を撫で終えると、太宰と中也の頭に手を伸ばす


太「ちょ、織田作…っ」


中「な…！？」


立「ちょ、俺はい…っ」


クシャクシャになった頭に触れながら織田作を見上げる


織「…あまり心配をさせるな」


「…！」


中「心配だァ…？」


織「神田には言ったが、教師が生徒を心配するのは可笑しいか…？」


太「実に滑稽だよ…私達にとってはね」


でも……と太宰が笑う


太「織田作に心配されるのは何だか悪い気がしないね」


立「裏表が無さ過ぎんだよなァ…この担任」


中「俺等を微塵も怖がらねぇしな」


織「…多少の武術は使える」


そういう問題じゃ無いんだよ、織田作


「……織田作…信じても、良いかな？織田作の事…」


織「そうして貰えると、俺としては有難い」


うん…やっぱり


「えーと…心配かけてごめんなさい」


織「嗚呼」


この学校に来て良かった


「これからもよろしくね、織田作」

一年生編、Fin→←されどここは横浜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す