FGO/GreenSparkle 3

仄暗:13 ページ46

「ジャンヌ、無事！？」


敵のタゲが完全にモードレッドへ集中している隙を見て、神楽坂はロビンの腕から降りジャンヌへ駆け寄る


ジャ「無事よ無事。だからそう騒がないでください…ていうか何なのアレ？騎士とか冗談でしょ？？」

「叛逆の騎士、モードレッド卿…間違いなく円卓の騎士の一人よ。しかもアーサー王の息子」

ジャ「息子？女でしょ、あれ」

「それはまあ………多分よくあることだから」

ジャ「とんだ詐欺ですね…クラスだって、バーサーカーの間違いではないのですか？」


投擲し相手に突き刺さったクラレントに落下しながら手を伸ばしたモードレッドは、自らの勢いと重さでそのまま魔神柱を斬りつける。うんまあ、言いたいことは分かるけども
苦し紛れの反撃を受け止めながらこちらへ戻ったモードレッドが、魔力パスを通してより一層の魔力を求める


モ「行くぞ！！」

(っ…眩暈が…)


一瞬ぼやける視界を、赤雷が埋める


モ「＿是こそは、わが父を滅ぼし邪剣！＿＿＿＿『我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)』‼︎‼︎」


ーーー


ク「よ。お疲れさん」

「…お疲れさま」


無事生きて戻った神楽坂がコフィンを出ると、待っていたのはロマニからのお説教だった。諸々の無茶は置いといて、通信繋がった途端に急な英霊召喚は驚くとのこと
状況的には仕方ないけど控えて欲しい、せめてカルデアから喚んでくれとの事。まあとりあえず「分かってる。今回は私もムキになってた」と返した

最後に「君が無事でよかった」と裏表なくへらりと笑うロマニにトゲを抜かれ、管制室を出た彼女を出迎えたのはクーだった。それが先の挨拶


「どうしたの、出迎えなんて」

ク「＿悪かったな。オレは基本、マスターには従ってるつもりだが…あん時はお前さんの静止を振り切っておいてあのザマだったんだ。お前さんの気の済むようにしてくれ」


いつになく真剣な眼差しを向けるクー・フーリンの紅い瞳を見つめ返す


「…馬鹿ね。それで私が罰を与えると思ってるの？」

ク「…あー…だよなぁ…でも分からねーだろ？嬢ちゃんを怒らせたことねーんだからよ」

「別に怒ってないわよ。貴方とアキレウスがそう判断したなら、あの時はあれが最善だったと思うし」

ク「いや。アレはオレらのミスで違いない。折角お前さんが令呪全角消費して駒を残したってのに、それを駄目にしちまった」

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