FGO/GreenSparkle 3

仄暗:7 ページ40

ロ「ばっっかじゃねーの！！？！？」


どこからか響いてくる聞き慣れた声に、目を開ける。洞窟の天井にはぽっかりと穴が空いていて、外の光が降り注いでいる……なにごと


「っ……ジャンヌ…」


天井が崩れる中私に覆い被さって庇ってくれたジャンヌに、声をかける。背中が痛い…
私に体重を乗せて倒れ込んでいたジャンヌが不機嫌な呻き声を上げながら、彼女が顔を上げる


ジャ「…っ…もう…なんなのよ…」


身体を起こしたことで、彼女の背中についていた小石や破片が落ちて軽い音を立てる。崩れた銀髪と歪んだ黄金の瞳で悪態を吐く…やっぱり、どうしても見惚れてしまう
私を庇った時に岩が当たったのか、彼女の額から赤い血が流れて頬を伝った


「ジャンヌ…血が…」

ジャ「触らないで」


ぴしゃりと言い放って、無意識に伸ばした手を止められた。けれどその手は払われるのではなく、優しく留めるもので……謝ろうとした私の声に重ねて、まだ彼女は言葉を続けた


ジャ「手が汚れるでしょ」


その声に嫌悪の色はなくて、ただただ落ち着いた声で紡がれた
流れる血も、滴り落ちる前に拭って…ジャンヌは私の腕を引いて起こしてくれる
少し離れた場所で皆がガヤガヤと話してる…というか、ロビンが誰かにガミガミ言ってるのが聞こえる…


ジャ「…何ですか、黙り込んで。頭でも打ちましたか？」

「…ううん…あの」


ク「マスター無事かーー！」

ロ「オタクなぁ！マスター下敷きになってたらどーするつもりだよ！！」

織「＿＿＿なんじゃあ⁉︎岩の中からバーサーカーが出てきたんじゃが！！」

ク「撃っとけ撃っとけ」

ディ「…俺も助太刀しよう」

ア「クサントスーいるかー？」


(どえらいパーティーを組んじゃったわ…有事の際はロビンとクー辺りが何とかすると思ったけど…)


ランサーは理性的なのか野生的なのかよく分かんないな…


ジャ「何なんですか、貴女のサーヴァントたちは…」

「貴女も私のサーヴァントでしょ」

ジャ「一緒にしないでください…とりあえずあの狂犬、後で燃やしていいかしら」

「まあ…でも犬呼びはやめなね。心臓穿たれるよ」


風「主殿…！ご無事でしたか！」

「小太郎…うん、ジャンヌのおかげで…なんとかね」


近くの岩の上に現れた小太郎が、私達を見つけて表情を緩める。小太郎がロビン達を呼んできて、やっと合流できた

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