ぐだぐだ年越し:2 ページ32
新年を迎えて、夜も更けてきた頃…食堂には飲んだくれ達のみになっていた
エ「マスター、片付けはこちらでやっておく」
キッチンで後片付けをしていた神楽坂に、エミヤが声をかけた
「いや流石に一人でさせるのは…」
エ「藤丸のサーヴァントも数人いる。君はあそこで待っている健気なサーヴァントと新年の抱負でも語り合ってくれ」
エミヤが指す先には、アンデルセンに食後のコーヒーを届けて戻ってきたロビンの姿がある
「要らない気遣いよ………でもまあ、お言葉に甘えるわ」
複雑そうな顔をしながらも礼を言って、ロビンの元に駆け寄る
「部屋行こ」
ロ「片づけ終わりました?」
「エミヤがやりたいんだって」
小首を傾げるロビンを連れて部屋に戻る…と
「…なにこれ」
小太郎が飾ってくれた正月情緒溢れる部屋のテーブルに、シャンパンとローストビーフがこじんまりと並べられていた
バッと隣のロビンを見ると、なんか照れ臭そうな顔をしてる…
「…グルだったの」
ロ「人聞悪りぃですよ。俺は片付け終わったらでって言いました…ローストビーフは赤いのからです」
「仲良しじゃない…ローストビーフ作ってるの、全然気付かなかった。これ何肉…?」
ロ「ドラゴン肉です。散々日本らしいことして締めがクリスマスなのは申し訳ねーです」
「なんでよ、ローストビーフはいつ食べたって特別感あって良いじゃん」
ついに手を出しちゃったか…ドラゴン肉
ロ「…オタクのそーゆーとこ好きです」
「私もイベントにこういう事するロビンが好きだよ」
顔を見合わせて笑い合い、乾杯しようかと2人で席に着く。ロビンが手際よく開けている間に椅子を横に近づけて、注いでくれるのを待つ
琥珀色のシャンパンを揺らしながら、グラスを鳴らした
「美味しい…ドラゴン肉。立香達にも食べて欲しい」
ロ「残りは明日出すって言ってましたから、気にしないで食べろよ」
「…そういえば、新年の目標を言い合えって。何かある?」
ロ「別に本気で言ったわけじゃないっしょ…?」
「いいじゃん。因みに私の目標は君と恋人に戻ること」
あんぐりと口を開けたロビンがフォークを落としてこちらを見る。新年早々面白い顔が見れた
「冗談だよ」
ロ「いや、あの」
「冗談だってば」
グラスを置いて、近くにある唇を奪う
「大人だもん。恋人にならなくてもキスくらいできるわ」
45人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アクエリアス(プロフ) - 零人さん» ふふふ。コメントありがとうございます!rebirthまで読んでくださってありがとうございます^ ^ifルートの中でも屈指のお話だと思いながら送り出したので、お涙頂戴とっっても嬉しいです!ありがとうございます! (2023年3月8日 22時) (レス) @page50 id: 865042e502 (このIDを非表示/違反報告)
零人(プロフ) - rebirth神でした。なんで毎回ifルートでボクの心臓が削られるんですか、、?学校で読んでしまったんですが??涙が止まらないんですが、、?? (2023年3月8日 9時) (レス) @page49 id: 94faa0a05d (このIDを非表示/違反報告)
アクエリアス(プロフ) - あきさん» あきさんコメントありがとうございます!何度も読み返してくださってるなんて…嬉しいです(//∇//)神楽坂と鯖達の関係は頑張って模索しているので、そう言ってもらえるとホッとします…rebirthの表現は私もお気に入りなんです^ ^よかったぁ…これからも頑張ります!! (2023年2月27日 2時) (レス) @page50 id: 865042e502 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - コメント失礼します。この作品がとても好きで何度も読み返しています。主人公とサーヴァントの関係性や言葉の表現が好きです。特にrebirth ifの言葉の表現が凄過ぎて泣きました。これからも応援しています、頑張ってください。 (2023年2月26日 22時) (レス) @page49 id: e5aed7d47b (このIDを非表示/違反報告)
アクエリアス(プロフ) - 零人さん» いつもコメントくださりありがとうございます!続編はスピード感を持って始めることができて、書いていて楽しかったです^ ^ここからまた頑張ってまいりますので、これからもよろしくお願いします! (2022年10月23日 14時) (レス) id: 865042e502 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アクエリアス | 作成日時:2022年10月17日 19時