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御旗:4 ページ19

神楽坂が叫ぶように管制室へ問いかけた


「魔神柱は全部で何体!?」

「「っ__観測完了しました!二十八体です!!どうやらクラン・カラディンという枠に無理やり押し込んで召喚した模様!」」

風「二十八…!?そんなバカな!」

「なるほど……流石にまずいわね」


勝てるのかと言われれば、まず勝てない…だが


「まずいけど……四の五の言っても、いられない」


魔力を解放する。魔力消費を抑える為に李書文にベオウルフを任せたりもした
そして短くなった髪に、資源から少しへそくりにした鉱物に、溜めた魔力をその身に回す
呼応して発生する炎の中で、血のような真っ赤な証をかざす

勝てるかどうかじゃない。全てを燃やし尽くすのが、私たちの業…この身を燃やす炎で、私たちは道を拓くのだ


「来て__私のジャンヌ(・・・・・・)!!」



.



__夢をみた。炎の中で声を上げる誰かの夢を
夢の主が誰かなんてすぐにわかった
主人の過去を、あなたの憎悪の夢をみた
嗚呼__ああ、我がマスター

「私の願いは…取り返すモノじゃない。奪い返すモノでもない。新しく得るモノでもない
私の願いは奪う事…私から全てを奪ったお前達から奪う為に此処にいる!誰かの為じゃない!あの人達の為じゃないっ…私は!…私がそう決めたから!」

抗い、憎み、声を荒げる少女は美しかった

炎の中で、彼女の瞳が黒真珠のように鈍く輝いている…救いを求めず、甘露の誘惑を振り切って、声を枯らしボロボロになりながら炎の中を進んでいく

これが、私のマスター
私の旗を求めた愚かな女


__嗚呼、聞こえます

我が憎悪に匹敵する…いいえ、補填する…貴女の呼び声
つよく、つよく、燃える貴女の意志


異端の青……青炎の魔女…それが貴女
であれば、この旗は貴女のために……くだらない神などではなく、国などではなく__ただ私を“ジャンヌ”と呼ぶ貴女の名の下に


_炎の中から、その魔女は姿を現す


ジャ「_喚んだわね、この私を」

「うん。私のために戦って」


目の前の敵を認識して、ジャンヌは邪悪に笑う


ジャ「リベンジマッチね。良いじゃない、上等よ!これ以上無いわ__魔力を寄越しなさい、マスター! あの雪辱、この憎悪…生半可なことでは治らぬ!」


膨大な魔力が身体を熱くさせる。もっと、もっとよ…もっと熱く、もっと…



ア「俺のことも忘れてくれるなよ!!」


炎の中から同じようにその呼び声に応えたアキレウスが現れる


ヘ「あーあ、来ちまった」

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作者名:アクエリアス | 作成日時:2023年11月14日 12時

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