御旗:3 ページ18
ロ「おいでなすったな…」
「ええ。全員、用意はいいわね」
エ「ちょっと、何よこの数！本当に6割以上減らしたの！？」
サーヴァント二騎の破壊工作がいかに凄いといえど、あくまで敵兵を減らす手段…減る数には限度があるというもの。そもそも普通なら撤退するところだ、だって半分以上とか生半可な減り方では無いのだもの
「もうやるしかないのよ。腹括ってエリエリ」
エ「しかし頼もしいな…あのヘクトールと防衛戦ができるとは」
ブ「それから日本の武将さんね」
予定よりも早い接敵…南軍ももう戦闘に入ったそうな
モ「あまり前に来るんじゃねえぞ、マスター」
「気をつける」
モ「……ちゃんと守れよ、コタロー！」
風「承知しております」
神楽坂の返事にモードレッドは歯を擦って小太郎を振り返り叫んだ。そんなに信用ないか
ふと、モードレッドが前を見据える
モ「…来やがったな」
南でアルジュナが確認されている…ならば
ベ「＿＿なんだ、見覚えのある奴は一人か」
やはりこちらに来たのは、ベオウルフ
モ「おう。他の奴は留守だ…オレだけじゃ不足か？ベオウルフ」
ベ「どうだかな」
各々が、各々の仕事を…その中で神楽坂は三騎の中でモードレッドに一番近い場所で魔力を回し続ける
激しくぶつかり合う剣に、やがて一人が飛び込んだ
モ「チッ＿＿おい！何のつもりだ！」
李「そこを代われ。左翼が少々部が悪いようだぞ」
信長に任せた方の巨大な敵影をその手に持つ槍で指す
モ「ならテメェが行きやがれ！」
「………モードレッド、行きましょう」
モ「でもよ！」
「モードレッド」
モ「……あークソ！分かったよ！」
＿＿やがて夜を超え、朝が来た。本物の戦争っていうのは大変だ
そして再び日が暮れ始めた頃…李書文はベオウルフを抑えきり、敵を押し返し始めた…活路が見えた時だった
ブ「ミスタ・エジソン……兵士達を急いで下がらせて」
エ「ぬ？」
ブ「いいから後退させて！早く！！」
兵を後退させ始めると、すぐに、地面が激しく揺れ動いた
風「これはっ＿＿主殿、捕まってください！」
(＿＿＿なるほど、予感はこれか)
モ「あ゛あ゛！？」
織「なんじゃあ！？」
ヘ「勘弁してくれよ…おーい！兵士は全員できるだけ下がれ！」
姿を現したのは、魔神柱だ＿＿＿＿しかし、目の前の光景は想像を絶するものとなる
一体や二体では無いのだ…十体なんて生優しいものでもない……一同の表情に差異はあれ“絶望”が浮かぶ
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作者名：アクエリアス | 作成日時：2023年11月14日 12時
