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御旗:2 ページ17

「モードレッドは単騎の方がいいでしょ?どうせベオウルフかアルジュナはこっちに攻めてくる…迎え撃って」

(まあ、アルジュナはきっとカルナが相手するんでしょう…)

モ「おう」

織「して、移動はどうする。ここを守ってからワシントンは流石に無理じゃろ」


「平気よ」と後ろで指を組み、振り返る


「ウチには、人類最速がいるでしょ?」


にっと笑う神楽坂に、ヘクトールだけが笑いを返した


ヘ「そいつぁ名案だ」


ーーー

一同が集まり、南北の組分けが言い渡される。神楽坂はエジソン、エレナ、ロビンフッド、エリザベートと共に北軍をまとめることになる


ス「北は盤石といえよう。南も戦力差次第で突破可能だ」

ロ「軍勢相手ならオレの下準備が役に立つ」

ス「ああ、目標は六割減だ。それくらいできるだろう、おぬしなら」

「小太郎貸すからもう少し削って欲しいわ」

ロ「ありがたいが、その少しが増えるだけでどれだけ大変か…こりゃ、いつもの倍は働かないと難しいね」

ス「なんだ、倍働くだけでできるのか。すごいな森の隠者。おぬしは私の予想を上回ったぞ?」


影の国の女王に褒められるロビンフッドを見て、神楽坂は口角を上げる


小「誇らしげですね」

「…まあ、自分のサーヴァント褒められたら嬉しいわよ。ほぼ他人だけど」

風「では…よろしくお願いします。コマドリ少尉」

ロ「オタクそれ引きずりますねぇ!?」


立「かぐちゃん」


早々に出発が必要な北軍の神楽坂を、立香が呼び止める


「なあに、立香」

立「…あの」


何を言えば良いのかすら分からなかったが、何か言わなきゃいけないような気がしたのだ
神楽坂は口元に小さく笑みを浮かべて、言葉を探す立香の前に戻ってくる


「藤丸立香」

立「は、はい!」

「大丈夫よ。北が安定したら、すぐに行くわ__勿論、私が行くまでにクー・フーリンを倒してしまっても構わないのよ?」


明るい色の髪に手のひらを優しく置いて、撫ぜる。その手越しに見上げた神楽坂の瞳が優しく細められているのを見て、立香は無意識に入っていた力を抜いた


立「うん__早く来ないと、私達が倒しちゃうから!」

「その意気よ。またあとで」

立「うん…気をつけてね!」

「ええ」


再び遠ざかる背を見つめ、立香は自分の両頬を叩く


立「よし!」

ラ「マスター。さあ、命令を」

立「目標はホワイトハウス!進軍開始!」

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作者名:アクエリアス | 作成日時:2023年11月14日 12時

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