酒盛:6 ページ6
＿憎たらしい。
＿見るに耐えない。
＿度し難き、人類史。
救世主を火に焼べる、クソったれな愚かな人の世。そんな
私を喚んだマスターは、こんな魔女に触れる愚かな女で…その手も汚れているからと、私を除け者にしない。可笑しな女
“…穢らわしい。触れないでください”
違う。穢れているのは、紛れもなく私の方だ
貴女はぐちゃぐちゃにしてやりたくなるほど、綺麗な顔で微笑むもの。
こちらの何もかも見透かしたような目が気に入らない。なのに…貴女がこちらを向くのが段々、不快ではなくなっている
(…どうして、私に構うのですか)
放っておいて欲しい。構わないで欲しい
貴女に傷を付ける前に。地獄の焔が貴女に触れる前に
どうか私を悪だと言って、線を引いて
堕ちた魔女が、手を伸ばしてしまう前に…どうか私を拒絶して
「……お疲れさま。おやすみジャンヌ」
ほら、そうやってまた。私を「ジャンヌ」と…そんなにも柔らかな声で呼ぶ
やめて頂戴。馬鹿にしているのですか…ジャンヌではない、ジャンヌではない私を、そう呼ぶなんて…侮辱されているのと変わらないはずなのに
頭を撫でる手があたたかい。そんなもの、本来なら不快に感じて当然なのに…貴女の何もかもに、嫌悪しなくなっている
(嗚呼…カルデアから供給される魔力に混ざって感じる。彼女自身の魔力を)
質のいい我らがマスターの魔力。心地よい波を揺蕩うような…けれど戦場では一変、烈火の如く流れ込んでこの体を熱くする
あの魔力を感じると、貴女の声を聞くと…思うのです。貴女を勝たせなければと
でも私はあの時＿＿＿＿…
ーーー
立「あ…こんにちは。ジャンヌ・オルタ………私の顔に何かついてる？」
ジャ「…呑気な顔がついていますね」
敵を前に平然と挨拶なんてして…
立「えっと…私に何か用かな？」
ジャ「………いいえ。何でもありません。それより、良いのですか？人類最後のマスター様が、竜の魔女の前でそんな無防備では…いつ首を斬られるか分からないというのに」
立「それは…かぐちゃんが、約束してくれたし」
ジャ「私がそれを律儀に守るとでも？」
目を細めて圧をかける。
私のオルレアンを超えて、四つの特異点を超えた小娘は…初めて相見えた時とは顔付きが随分と変わっていた
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アクエリアス(プロフ) - あきさん» あきさんコメントありがとうございます^ ^更新久々になってしまって申し訳ないです…またぼちぼち頑張っていくので、楽しんでいただけたら幸いです！ (5月9日 8時) (
レス) id: 865042e502 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 続編おめでとうございます。楽しみにしていたのでお知らせが来た時めちゃくちゃ嬉しかったです。応援しています、更新頑張ってください。 (5月9日 0時) (レス) @page2 id: e5aed7d47b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクエリアス | 作成日時：2023年5月8日 23時
