対面:6 ページ47
ディ「“これ”以外にあると思うか？」
そう言って綺麗な顔で優雅に笑い、槍を構える
「…世界を終わらせるならあの子を狙う方が効率的だけど？」
ディ「とぼけるな魔術師よ。我らは殺し合う運命をもって出会った…そうだろう？」
風「主殿、このディルムッドに聞く耳を持つ理由は……主殿？」
神楽坂の青が、冷めた色を帯びる。その目に、ディルムッドは打ち震え口角を上げた
「…そうね」
ディ「この胸が叫んでいる。貴様は、ここで殺しておくべきだと」
「やってみなさいよ」
神楽坂の魔力が波打つ…モードレッドが前衛に、ヘクトールが主人の前に出る
モ「やれるもんなら、なァ‼︎」
激しい戦闘が、始まった。こちらへ踏み込むディルムッドに合わせてケルト兵たちも動き出す。それを後衛の織田と小太郎が相手取った
神楽坂に刃を向けるケルト兵の尽くをヘクトールの槍が貫いた
クラレントと二本の槍がぶつかる音が鳴り響いた
ディ「騎士王のそれとはまるで違う、獰猛な太刀筋だな」
モ「煩えケルト男！オレの前で＿気安く父上の話をするんじゃねえ！！」
槍兵であるディルムッドの敏捷はモードレッドに勝る。彼はモードレッドを抜き去り、神楽坂の命を刈り取ろうと踏み込んだ
モ「こいつ…！」
神楽坂へ突き出された赤い槍を、ドゥリンダナが弾く
へ「そう簡単にいくかい！」
冴える槍捌き、神楽坂を狙い続けるケルト兵までも、三本の槍の交わる最中に散っていく
「っ…」
ディルムッドの槍。その矛先がこちらを向く度に、体が震える……怖い、と感じているのだ。身体が、無意識に
へ「動かなくていいぜマスター。なぁに、アンタには一太刀だって届かねえさ」
いつになくまっすぐな声に、信長が口笛を鳴らす。茶化すな
自分を背に槍を振るう後ろ姿が、とても大きく感じる…後ろへ逃れようかと無意識に浮かしていた踵が、地につく
「…信じるわよ」
ヘ「任せなマスター＿＿オジサン、これでもまだ現役だからね」
宣言する通り、速く鋭いディルムッドの赤薔薇と黄薔薇の槍を、ヘクトールはその背後へ通す事を許さない
モ「オレを…無視、するんじゃねえ！」
剣先を地面に滑らせながらディルムッドの背後に突っ込んでいくモードレッド。斜めに円を描くように下から上へ剣を振るった
それを跳んで躱したディルムッドは、街の方を見やる
ヘ「どうするディルムッド・オディナ。お前さんのお仲間は消えたみたいだぜ…まだやるかい？」
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アクエリアス(プロフ) - あきさん» あきさんコメントありがとうございます^ ^更新久々になってしまって申し訳ないです…またぼちぼち頑張っていくので、楽しんでいただけたら幸いです！ (5月9日 8時) (
レス) id: 865042e502 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 続編おめでとうございます。楽しみにしていたのでお知らせが来た時めちゃくちゃ嬉しかったです。応援しています、更新頑張ってください。 (5月9日 0時) (レス) @page2 id: e5aed7d47b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクエリアス | 作成日時：2023年5月8日 23時
