天使:8 ページ40
モ「………わーったよ…マスター。これで良いか」
神楽坂から完全に力が抜ける…気絶したようだ。モードレッドは兜を脱いで、憂うような目で主人を見下ろした
モ「ったく…バカマスターめ…………で、どこに連れて行こうってんだ」
エ「…え、ええ。ひとまず移動するから、全員乗せてくれる?」
ーーー
ディ「なんとも歯痒いものです。別の己が敵として現界してるが故に出陣することも叶わぬとは」
ク「まあヘクトールも付いてる。何とかなるだろ…なあ?」
ア「ああ。奴がマスターを守るってンなら何ら問題はねえ」
ク「……問題は嬢ちゃんが藤丸やマシュの嬢ちゃんをヘクトールに守らせるであろうトコだが」
シュミレーターに向かう三騎のサーヴァントが特異点にいる主人を案じて言葉を交わす
ディ「いなくなると痛感します。ロビンフッドが側にいれば…まず間違いないと思えるのですが」
マスター自身、そうそうロビンフッドの奴を自分の側から外す事がないからな
ク「まあ、大丈夫だろ。モードレッドの奴もいるしな……それよか、アイツいつまで入り浸ってるつもりだよ」
ディ(モードレッドはモードレッドで…本当に大丈夫だろうか)
ア「空きさえあればシュミレーター…熱心なことで」
サーヴァントは成長しない。まあ、召喚されて何かを得るヤツもそこそこいるし、覚えてるヤツも稀にいる。そもそもがマスターに引っ張られるからな
今回の聖杯戦争は普通のそれとは違うが、長い現界だ…多少なりとも現界の間に変化は訪れるだろう。霊気再臨なんてモンもあるしな
だが…アイツは特例も特例だ
ア「おーい、交代だ」
第一特異点 オルレアンで生まれたコイツだけは
サーヴァントでありながら、まさに今この時学び、成長し、生きている
業火を散らしてこちらを振り向く、妖しい月明かりのような目…
無言で剣を収め、横を通り過ぎる
ク「どーする?お前さんも混ざるか?」
ジャ「お断りしておきます」
クーの誘いを断ってシュミレーターを後にする
ア「……連れてってもらえなくて拗ねてるのか?」
ディ「さあ…彼女のことはさっぱり分からないもので」
貪欲に、鈍く光る刃を磨く
それは誰が為に磨がれるのか…その剣を、誰が為に振るうのか
あの魔女は決めたのだろうか
気まぐれとは違う、確かな意思を持って力を与えられた魔女は…世界を滅ぼす為に聖女を型とし生まれたアイツは
押し付けられ燃やした夢の先で
何を標べに、旗を掲げるのだろうか
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アクエリアス(プロフ) - あきさん» あきさんコメントありがとうございます^ ^更新久々になってしまって申し訳ないです…またぼちぼち頑張っていくので、楽しんでいただけたら幸いです! (5月9日 8時) (レス) id: 865042e502 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 続編おめでとうございます。楽しみにしていたのでお知らせが来た時めちゃくちゃ嬉しかったです。応援しています、更新頑張ってください。 (5月9日 0時) (レス) @page2 id: e5aed7d47b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アクエリアス | 作成日時:2023年5月8日 23時