暗雲:15 ページ30
「…ロビン」
ベッドに頭を預け、独り言ちる
「戻ってくるよね…君は私を……置いていったりしないよね…？」
神楽坂の言葉は、誰に聞かれることもなく静寂に溶けて消えた
ーーー
ク「…いつまでそこに居るつもりだ」
主人を見送ったクー・フーリンが背後の角へ向かって声をかける
モ「＿＿やっぱ気付いてやがったか」
ク「当たり前だ」
姿を現したモードレッドに呆れたように鼻を鳴らし言葉を返す
ク「お前さんはどう見る？」
モ「…どうもこうもあるかよ。アイツがマスターだ…マスターが戦場に立つって言うなら、オレは剣を振るだけだ」
静かに、低く、主人の意思のままにすると云う
ク「意外だねぇ。お前さんは殴っても行かすか、蹴っ飛ばしてでも足手纏いになると辞めさすかだと思ったんだが」
モ「行くかどうかはマスターが決めることだろ。覚悟を決めて戦地に赴いた後で泣き言吐かしたら蹴り飛ばしてでも立たしてやるけどな」
猛獣だな…まあ分かるけどよ。
ク「なんだ。お前もか？」
モ「はあ？まだ認めたわけじゃねえ！…ただ、オレのマスターとして…見込みはあると思っただけだ」
ク「へえ〜そうかいそうかい」
“テメェはオレのマスターだろうが！”
よく言うぜ、まったく。
神楽坂のサーヴァントでその言葉を聞いていたのは二人だけ…その内の一人がクー・フーリンだ。どうあれあの場でマスターを立たせたモードレッドには一目置くというもの
モ「なんだよその顔は！」
ク「べ〜つにぃ？」
ーーー
「＿＿あら、来ていたのですね。下らない聖女様」
美しいブロンド、清く強かな瞳。見るだけで吐き気のする存在…私の
「…本当に、貴女も
「だったら何？マスターが違うことが唯一の救いですね、お互いに」
「私は…」
「いいのよ？私はお前を無視するし、お前も私をないものとして扱う。それでいいのよ」
そもそも主人が違うんだから、気にする必要なんて無い。そうよ、コイツを喚んだのは藤丸なんだから………ああでもコイツが聖女ジャンヌだから…あいつ、私を今度から…なんて呼ぶのかしら
「ジャンヌ」
「そうね、ジャンヌ・オルタとか…」
「…ジャンヌ？」
肩を叩かれ振り返る…私を覗きこむ青い瞳と目が合った。私が驚いて言葉を失っていると、マスターの視線がアイツへ向く
「…あら、こんにちは。ジャンヌ・ダルク」
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アクエリアス(プロフ) - あきさん» あきさんコメントありがとうございます^ ^更新久々になってしまって申し訳ないです…またぼちぼち頑張っていくので、楽しんでいただけたら幸いです！ (5月9日 8時) (
レス) id: 865042e502 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 続編おめでとうございます。楽しみにしていたのでお知らせが来た時めちゃくちゃ嬉しかったです。応援しています、更新頑張ってください。 (5月9日 0時) (レス) @page2 id: e5aed7d47b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクエリアス | 作成日時：2023年5月8日 23時
