暗雲:12 ページ27
神楽坂の深海のような青に、その色がうつっている
モ「テメェが今為すべきことを考えろ！！」
獣のように吼える声が…神楽坂の雑念を払った。モードレッドが雑に手を離し背を向ける
地面に突き刺さっていたクラレントを抜く…その後ろで、彼女のマスターがゆらりと立ち上がった
モ「目は覚めたかよ」
「＿＿ええ。おかげさまで」
低く、その声は発された。少し遠くで聞こえる激しい音…戦ってる。ジャンヌが、エミヤが…
カルデア式の召喚陣が神楽坂の足元に浮かび上がる
「＿異端の青が命じる。我らが契約の下に、我が喚びかけに答えよ＿＿ランサー、キャスター」
紅く光る令呪に呼応して魔法陣が青く光る。光の中から現れたのは、彼女の英霊たち
ヘ「＿へいへい、お呼ばれしましたよ」
ア「＿アキレウスのやつでも呼んでやればいいものを」
「お得意の防衛戦よ、ヘクトール。といっても実際は斬って倒すだけなんだけれど…町に敵を寄せ付けないで」
ヘ「あまりオジサンに期待されても困るんだがなぁ」
「やって。お願い」
お願い、と言う神楽坂の声音に、目に、ヘクトールはピリついたものを感じ取り改めて主人を見る
ヘ「お願い？…命令じゃねえのかい？」
「どちらでも。貴方がやる気を出す方で捉えて」
ヘ「そうかい。しょうがねえ、さくさくやっちまうとするか」
槍を担ぎ直したヘクトールが彼女の前から消える。前方のエミヤとジャンヌの加勢に行ったのだろう
ア「それで？こんな所に作家を連れ出して何をしろと」
「敵が多い上に戦闘続行系のスキルを持ってる。みんなのサポート、手伝って」
ア「…帰ったらコーヒーの一杯でも淹れてもらうぞ」
「うん、茶菓子も付けるから」
心ここに在らずとでも形容しようか。何か抜け落ちたような声を出す主人に、アンデルセンは特大のため息を吐き、しかし傷に触れはしない
ア「＿ゲルダの涙よ、心を溶かせ」
そして主人の指示通り、味方をサポートしてやるのだ
「ごめんランサー、取り乱したわ」
ク「…おう」
「行くわよモードレッド。蹴散らして…終わらせましょう」
目元に影を落とし、しかし冷静に指示を出す神楽坂。そのどろりとした怒りに、側の三騎は静かに彼女の支持を受け取る
モ「了解だ。マスター」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アクエリアス(プロフ) - あきさん» あきさんコメントありがとうございます^ ^更新久々になってしまって申し訳ないです…またぼちぼち頑張っていくので、楽しんでいただけたら幸いです！ (5月9日 8時) (
レス) id: 865042e502 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 続編おめでとうございます。楽しみにしていたのでお知らせが来た時めちゃくちゃ嬉しかったです。応援しています、更新頑張ってください。 (5月9日 0時) (レス) @page2 id: e5aed7d47b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アクエリアス | 作成日時：2023年5月8日 23時
