暗雲:9 ページ23
ジャ「バカ！」
モ「チィ！！」
飛び出したのはモードレッドだった。なんとか体勢を取り戻そうと一度地面を蹴った神楽坂の腕を掴み小脇に抱える
「ありがとう！」
モ「ったく、バカマスターめ！オレがしっかりしてなきゃどーしようもないじゃないか！まったく！……まったく！」
エ「モードレッド！そのままマスターを頼む！」
モ「はぁ！？テメェほんっと…！あーくそ分かった！わーったよ！！行くぞマスター！！」
「ええ！」
ぐっ、と踏み込んだモードレッドが地面を蹴る。サーヴァントの移動速度にも慣れてきた神楽坂は口を閉じてモードレッドに身を任せる
ジャ「あー清々したわ。援護は構いませんが、間違って燃やしても文句は受け付けませんのでそのつもりで」
エ「やれやれ」
・
・
モ「一体着いてきやがったな…どうするマスター」
「三体目を下に連れてってもしょうがないわ！仕留めて！」
モ「そうこなくっちゃな！そら山は終わりだテメェで走れ！」
モードレッドの腕を離れ着地した神楽坂は、走りながら彼女へ向けて強化を施す
モ「！…気が効くじゃねえか」
木々の間を縫って走る…止まることなく、迷うことなくこうして走る能力が身に付いたのは誰かさんのおかげだ。強化した足は軽やかに回転する
(ロビンとランサーの魔力が近い…私が飛び出すのは敵の背中側になるかも)
こちらに近づく魔力…ランサーかな。神楽坂は足を止め、近くの木に身を寄せしゃがみ込む。手元に魔力を溜め、息を殺す…
激しい戦闘音、木々の揺れ、己のサーヴァントの魔力に神経を集中し、神楽坂は己の本能が“ここだ”と思った瞬間に腕を持ち上げた
「＿ガンド‼︎」
「グ…ガ…！」
ク「もらったァ‼︎」
神楽坂のガンドをモロにくらい、敵の動きが鈍る。すかさずクーが敵をその槍で貫いた
引き抜いた槍から滴る血を振り払い、己の血だか返り血だか分からないもので顔やら腕が汚れたクーが、彼女に目を向け満足げに笑う
ク「ナイスアシストだぜマスター！」
「邪魔にならなくて良かったわ…もう一体は？」
ク「おう。ロビンの奴とはぐれのが何とかやってる。そっちはどうだ？なんか気配増えた気がすんだけどよ」
「増えたわよもう六体。二体は倒したの確認してるけど…モードレッドは降りて来てる、二人は残ったわ。逸れのサーヴァントはどんな？」
ク「剣を使うアサシンだったな」
「……なんて？」
ク「なんていうんだ？お前さんのとこの…武士っつったか？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アクエリアス(プロフ) - あきさん» あきさんコメントありがとうございます^ ^更新久々になってしまって申し訳ないです…またぼちぼち頑張っていくので、楽しんでいただけたら幸いです！ (5月9日 8時) (
レス) id: 865042e502 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 続編おめでとうございます。楽しみにしていたのでお知らせが来た時めちゃくちゃ嬉しかったです。応援しています、更新頑張ってください。 (5月9日 0時) (レス) @page2 id: e5aed7d47b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アクエリアス | 作成日時：2023年5月8日 23時
