酒盛:11 ページ11
歪んだ
ジャ「そんな言い訳が、戦場で通じる道理は無いでしょう？…貴女だって、下手をしたらあの場で死んでいたというのに…！何でそんなに呑気でいられるのよ！！」
ロ(…それは同感)
気付けば、その瞳に涙が滲み始めていた。堪えるように更に顔を歪めて、酷い様だ
ジャ「……っ…くやしい…」
「…ジャンヌ」
ジャ「私は…貴女を勝たせられなかった…ッ」
＿自分に課された唯一の役割。主人の敵を屠ること…それすら満足にできない。出来損ないの私
貴女は何を言うでもなく、側に置こうとするけれど…私が貴女のサーヴァントであるだけで…貴女の印象は悪くなる
だから無視をしろと言ったのに。アンタがそうしないから…絆され始めてしまった
「…泣かないで、ジャンヌ」
もうそろそろ、もう一人の私＿＿いいえ、本物の救国の聖女がやってくる事でしょう。貴女が喚ぶのか、藤丸が喚ぶのかは分かりませんが
…そうなれば、貴女はきっと私を見限る。
当然のことです。私は聖女の別側面ですらない竜の魔女…例え貴女にその気がなくとも、組織的に私を受け入れる事が難しくなるでしょう。ニセモノな上に強くもないなら、きっとお払い箱
だから、お願いをしたのです。人類最後のマスターに＿＿"私の強化制限を解除するように口利きをしてくれないか“＿って
恥を忍びすぎたせいでちょっとだけ話が脱線して脅かしたけど…
ジャ「強くなりたいのよッ！いけない事なのですか！？……私だって、…私も…っ…負けたくないッ…貴女の力でありたい…！」
情けない。みっともない。あの竜の魔女がこんな醜態を晒すなんて…嗚呼、灰になりたい…ていうか…
ジャ「っ…何とか言いなさいよ！！」
「あ、うん。ごめん」
反射のように謝ったマスターは、また私の頭を撫でて…笑う気配がしたから、顔を上げる。そこには美しい女がいた
「ジャンヌは可愛いね」
ジャ「なっ…！ふざけないでください！」
ふざけてなんかいないと、その目が訴えてくる
「…私のために戦ってくれるの？」
ジャ「……そうよ。それが私にとっても一番都合がいいからそうするのよ。これは利害の一致です…分かってるわよね！？アンタがどうこうじゃなくて！弱いと思われてお払い箱になって折角の第二生を早々と終えるのがイヤなだけよ！！」
「うんうん」
ロ(いや手遅れだろ…ツンデレか？)
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アクエリアス(プロフ) - あきさん» あきさんコメントありがとうございます^ ^更新久々になってしまって申し訳ないです…またぼちぼち頑張っていくので、楽しんでいただけたら幸いです！ (5月9日 8時) (
レス) id: 865042e502 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 続編おめでとうございます。楽しみにしていたのでお知らせが来た時めちゃくちゃ嬉しかったです。応援しています、更新頑張ってください。 (5月9日 0時) (レス) @page2 id: e5aed7d47b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクエリアス | 作成日時：2023年5月8日 23時
