泡沫:3 ページ19
ロ「…はい?まるでも何もカフェオレですよ?それ」
「何でもないよ…本の一節。ふと思い出しただけ」
ロ「なるほど…どんな話なんです?」
「普通の小説だよ」
ロ「ほんと、オタクは本が好きだよな」
「そうかな…普通だよ」
知らないけど知ってる…この気持ちが何なのか
君を想うと感じる色んな感情の意味が何なのか
ゆっくりと歩みを止める…離れていく君の背中を見つめて、自然と笑う
(……言わないよ)
きっと言葉にしたら君を困らせる。私の言葉で君を縛るのは、あまり好きじゃないんだ
今まで無茶振りばかりしておいて…今更だけど
君は優しいからきっと、私の言葉に少なからず縛られてくれるんだと思う
ロ「おーい、何してんですか?」
でも、君が困ると私が困る…それに君にはもう沢山貰った
「ごめんごめん…帰ろ」
ロ「……あの」
「もう大丈夫だよ」
追いついた私に心配そうな瞳を向けるから、その目を見て笑ってみせる
それを見たロビンは信じてくれたのか、安心した様に笑みを浮かべた
ロ「…そうですか」
そう…もう大丈夫
「君が一緒に背負ってくれるんでしょう?」
ロ「…勿論」
昨日まであんなに苦しかった君の優しさが、温かい…涙が出そうな程に
"君の優しさは春の陽気みたいだ けれど少し寂しくて、僕は泣いてしまいそうになる"
あの本の主人公は、今思えば女々しいな
.
好き……好きだよ、ロビン
最後まで君の隣にいたいから、これだけは秘密。それにこれ以上なんて、贅沢過ぎて私には望めない
ロ「にしても、現代ってのは凄いですねぇ」
「なんかそれ老人くさい」
ロ「仕方ねーだろ…」
君が隣にいてくれること…それだけで私には奇跡と言える事なのだから
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アクエリアス(プロフ) - 愛織姫さん» ありがとうございます!!ロビン推しの読者様からお涙頂戴……できれば読者様を泣かしてみたいなぁと思い書いていたので、とても嬉しいです()別ルートの彼らも見守っていただければ幸いです! (2019年9月22日 1時) (レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
愛織姫(プロフ) - 1つのルート完成おめでとうございます…!見てて泣きました。ロビン推しにはたまりません…… (2019年9月20日 9時) (レス) id: 539be50dcb (このIDを非表示/違反報告)
アクエリアス(プロフ) - 黒瀬さん» ありがとうございます!そう言っていただけてホッとしてますε-(´∀`; )番外編の方もお読み頂いているようで、嬉しい限りです!私なんかの小説でロビンの良さを感じて頂けたなんて…ロビン最推し作者としてこれ以上ないお言葉です!続編も頑張ります! (2019年9月18日 23時) (レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
アクエリアス(プロフ) - 霧雨さん» 霧雨様、コメントありがとうございます!また最後までお読みいただきありがとうございました!!このコンビを好きだと思って頂けてとても嬉しいです(*´ー`*)続編の方も頑張りたいと思っておりますので、これからもよろしくお願いします! (2019年9月18日 23時) (レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!すごく素敵な作品で、更新が毎回楽しみでした。番外編の方との暖かい雰囲気と、本編の雰囲気が両方とも大好きです!この作品でロビンの良さに再び気づけました。続編もお供します!! (2019年9月18日 23時) (レス) id: 8cdd57f528 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アクエリアス | 作成日時:2018年11月12日 22時