深淵:7 ページ11
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「私なんてっ…あの時死んでしまえば良かったのに！！！！！」
ロ「っ…」
パァン＿＿＿！
乾いた音が鳴って、部屋に静寂が戻る
……主人の頬は赤く染まり、俺の手はほんの僅かに痛んだ
「………ろ、びん…」
驚いた顔で俺を見上げる主人…俺は息を吸った
ロ「…小娘が、それ以上ふざけた事抜かしてんじゃねぇぞ」
自分でも思っていたより低い声が響く…主人の目は俺を見つめたまま動かない
ロ「大体、さっきから聞いてれば、何が"優しくしないで"なんですか？
………最初に優しくしたのは、アンタだろ…？」
「……わた…し…？」
そうだ。最初に優しくしたのはアンタの方じゃねーか…それを
ロ「マスター…俺は、俺等サーヴァントってのは使い魔、謂わば"道具"です…大抵魔術師ってのは俺等の事を聖杯戦争に勝つ為の兵器として扱う
そんな俺に、アンタは人の様に接した」
笑いかけ、気にかけ、傷付けは心配し、時に庇う様な戦いまでする…なんて馬鹿な主人で、らしくない魔術師だろうか
でも…そんなアンタだからこそ
ロ「散々人に優しくしといて、情まで芽生えさせといて、今更優しくしないで下さい？そいつは聞けねぇ命令だ…
そんな事言うんだったらな、アンタは最初から俺を兵器として扱うべきだった」
「……それは…」
出来ないだろう…
ロ「もし俺の行動にオタクが優しさを感じるってんなら、其れはオタクが俺に優しくしてるからなんですよ」
アンタは優しいから
主人はへなへなと座り込む…俺も主人の目線に合わせて膝をついた
「……私は………優しくなんて…っ」
ロ「人を殺すのが怖い？当たり前だろーが！
…他人を殺める事に何も感じなくなったら、其れはもう人間じゃねェんですよ…其奴ァ唯の人殺しだ」
「…人殺しだよ…私は。復讐の為に、人を…殺して…」
ロ「……復讐は虚しいとは良く言ったもんだが、何でそう言うか…分かります？」
俺の問いに、小さく首を振ってみせる主人
ロ「復讐ってのは、感情のある奴がするもんだ。許せない、憎い…ってな
だが復讐を果たしても無くなったモンが戻って来る訳じゃあない…残るのは人を殺したり、何かを壊した感覚だけだ
ポッカリ空いちまった心を埋めるのは罪悪感と虚しさだけ
でも其れは、心が無きゃ感じもしねぇんですわ……だから中には耐えかねて、心を捨てちまう奴もいる」
そうなればひたすらに、自分が壊れるまで他を壊し続ける…破壊の象徴に成り果てる
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アクエリアス(プロフ) - 愛織姫さん» ありがとうございます！！ロビン推しの読者様からお涙頂戴……できれば読者様を泣かしてみたいなぁと思い書いていたので、とても嬉しいです()別ルートの彼らも見守っていただければ幸いです！ (2019年9月22日 1時) (
レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
愛織姫(プロフ) - 1つのルート完成おめでとうございます…！見てて泣きました。ロビン推しにはたまりません…… (2019年9月20日 9時) (レス) id: 539be50dcb (このIDを非表示/違反報告)
アクエリアス(プロフ) - 黒瀬さん» ありがとうございます！そう言っていただけてホッとしてますε-(´∀｀; )番外編の方もお読み頂いているようで、嬉しい限りです！私なんかの小説でロビンの良さを感じて頂けたなんて…ロビン最推し作者としてこれ以上ないお言葉です！続編も頑張ります！ (2019年9月18日 23時) (レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
アクエリアス(プロフ) - 霧雨さん» 霧雨様、コメントありがとうございます！また最後までお読みいただきありがとうございました！！このコンビを好きだと思って頂けてとても嬉しいです(*´ー｀*)続編の方も頑張りたいと思っておりますので、これからもよろしくお願いします！ (2019年9月18日 23時) (レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！すごく素敵な作品で、更新が毎回楽しみでした。番外編の方との暖かい雰囲気と、本編の雰囲気が両方とも大好きです！この作品でロビンの良さに再び気づけました。続編もお供します！！ (2019年9月18日 23時) (レス) id: 8cdd57f528 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクエリアス | 作成日時：2018年11月12日 22時
