復讐:13 ページ2
ロ「落ち着けマスターッ……もう…死んでます」
焦りを含む、懇願する様な彼の緑の瞳をじっと見つめ、我に返った様に声を漏らす
「……あ…」
そして2歩、3歩と後ずさる主人の動きが止まると、掴んだままの手を手繰る様に一歩前へ出て…目の前の少女を抱き留めた
ロ「…もう、此奴に囚われなくて良い…それ以上、汚れたら…
血…落ちなくなっちまいますぜ？」
必死に頭を回して出た冗談がこれかよ…と自分に呆れる
彼の言葉に、自分を落ち着かせようと荒い呼吸を繰り返す……ナイフを持つ手をゆっくりと下ろした
ロビンフッドもそれに従って掴んだ手を一緒に下ろし、ナイフを取り上げる
「…そう、だね」
身体の力を抜き、へたり込む彼女に合わせて腕を緩めず、その場に座り込む…神楽坂は疲れた様に、力なく笑って彼を見上げた
「シミ抜き…大変になっちゃうもんね」
その言葉に、ロビンフッドは少し安心した様に主人を見下ろす
ロ「…奴に、何言われたんですか」
「大丈夫…大した事じゃないよ」
ロビンフッドの肩越しに高嶺を見ようとすると、ロビンフッドの腕が後頭部に回り、肩に顔を埋めさせた
「っ…ロビン？」
ロ「……見なくて良い」
ロ(何を言われたか知らねーが、今此奴を見ちまったらまた奴の言葉に囚われる……そうなっちまったら意味がねぇ)
大丈夫だ、と言う様にその頭をひと撫でした
「……っ！ロビン何かっ…」
来る……その言葉の直前、何かが近づいて来るのを察知し、顔のない王を発動して木々へ飛ぶ
「ロビ…」
人差し指を自身の口元に当てれば、主人は小さく頷いて今迄自分達が居た場所を見つめる
現れたのは1人の男…その外見や感じ取れる魔力からサーヴァントである事は明白だ
(あれが…ランサー…)
？「……身を潜めたか、だがまだ近くにいるのだろうな」
ロ(マスターは魔力を結構使っちまってるし、肉体的にも精神的にも大分キテる…この状況で新手、しかもサーヴァントの相手は無理だ)
？「そのまま隠れていると良い、我が主人に仇なす者達よ。マスターには敵は撤退した後と報告しよう」
ロ(如何言う事だ…？)
？「我が身は令呪に縛られ、抗う事が出来ない。一度姿を見れば我が槍は貴方がたを貫く為に振るわれよう」
つまりあのサーヴァント自らの意思で俺等と敵対する心算は無い…って事か
言う通りにしよう、という意を込めて頷きかければ主人も賛同する
程なくして、ランサーは森の奥へ撤退して行った
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アクエリアス(プロフ) - 愛織姫さん» ありがとうございます！！ロビン推しの読者様からお涙頂戴……できれば読者様を泣かしてみたいなぁと思い書いていたので、とても嬉しいです()別ルートの彼らも見守っていただければ幸いです！ (2019年9月22日 1時) (
レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
愛織姫(プロフ) - 1つのルート完成おめでとうございます…！見てて泣きました。ロビン推しにはたまりません…… (2019年9月20日 9時) (レス) id: 539be50dcb (このIDを非表示/違反報告)
アクエリアス(プロフ) - 黒瀬さん» ありがとうございます！そう言っていただけてホッとしてますε-(´∀｀; )番外編の方もお読み頂いているようで、嬉しい限りです！私なんかの小説でロビンの良さを感じて頂けたなんて…ロビン最推し作者としてこれ以上ないお言葉です！続編も頑張ります！ (2019年9月18日 23時) (レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
アクエリアス(プロフ) - 霧雨さん» 霧雨様、コメントありがとうございます！また最後までお読みいただきありがとうございました！！このコンビを好きだと思って頂けてとても嬉しいです(*´ー｀*)続編の方も頑張りたいと思っておりますので、これからもよろしくお願いします！ (2019年9月18日 23時) (レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！すごく素敵な作品で、更新が毎回楽しみでした。番外編の方との暖かい雰囲気と、本編の雰囲気が両方とも大好きです！この作品でロビンの良さに再び気づけました。続編もお供します！！ (2019年9月18日 23時) (レス) id: 8cdd57f528 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクエリアス | 作成日時：2018年11月12日 22時
