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続けて先生は、
紙媒体の文字はもっと見えにくくなること
物の境界線や色が分かりにくいことで、今まで以上に日常生活が制限されてしまうこと
そんな話を淡々と、でも丁寧に話していった。
m「.......最近考えてたんだけど、もう大学でも隠すのやめようと思ってるんだよね、」
「.......めぐろ、」
m「だからって、すぐに配慮して欲しいっていうのは難しいだろうから....4年になるまでに阿部ちゃんやふっか、岩本先生とも話して準備していけたらいいなって」
a 「うん、それじゃあいい方法考えてみようね」
m「...........翔太くん、いいかな？」
不安そうな顔で俺の方を見る目黒
その不安に対する俺の答えは最初から1つしかない
「俺は目黒の決めたことを大事にしたい、」
m「....ありがとうね、翔太くん」
a 「じゃあ蓮くんにあと2つ相談、これはすぐにって訳じゃないんだけどそろそろ考えておいて欲しいなって、」
m「...........なに？」
a 「まずは “ 障害者手帳 ” をどうするかなんだけど....」
【 障害者 】
改めてそう聞くと、少し胸がざわついてしまう
何もおかしなことじゃないはずなのに、こんな風にざわついてしまうのがとても苦しかった
どこかで特別に見てるんじゃないかって、
自分を責めてしまいそうだった。
そんな俺の葛藤を遮って、
m「取れたらいいなって思ってる。」
真っ直ぐな目と、
真っ直ぐな言葉が、
俺の胸のざわつきを包み込んだ気がした。
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作者名：まる | 作成日時：2023年1月29日 11時
