TouchⅢ- 2【mmnb】 (ページ36)

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“ これからの歩行訓練が楽しみですね！”

なんて、不安を軽減するように掛けられる言葉が
本当にありがたい。

※「ちなみに白杖はどの種類がいいとかありますか？」

「んー、最初に使ったからっていうのもあるかもしれないんですけど、長さは1つ目の少し短めの方が使いやすかったです」

※「それじゃあ5cm短い方にしますね！持ち手部分はどちらが良かったですか？」

「2つ目の太い方がいいかな.......多分手も大きいから1つ目のだとちょっと細いなって思っちゃって、」

※「分かりました！ちなみに白杖は折りたためるもの、折りたためない直杖があるんですけど....」

「折りたためるものでお願いします」

※「それじゃあ申請用紙を持ってくるので受付前の椅子に座ってお待ちくださいね」

受付前の椅子に座ると何故か今更緊張してきて、

翔太くんの座る方に手を伸ばした

n 「.......どした？」

「ん、なんか緊張しちゃって、」

俺の言葉を聞いても何かを口にするわけじゃなく、

少しばかりの沈黙が続いた。

なんて言おうか、

なんて言えば、
困らせてしまった翔太くんに安心してもらえるか、

頭の中をぐるぐると色々な言葉が駆け巡っている俺の脳内を包み込むように

伸ばしていた俺の手に翔太くんの手が触れて
重ねるように上から握られた

n 「目黒は何に緊張してるの？」

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