TouchⅡ- 2【mmnb】 (ページ5)

今日:14 hit、昨日:17 hit、合計:101,264 hit

･ページ5

.

「.......翔太くん、？」

n 「.........あ、」

全ての検査を終えて部屋を出て

待合室の方をゆっくりと見回した

検査の後ってこともあって、ハッキリとは見えないけど
前と同じソファに小さく座ってる人の姿が視界に写った

「いっぱい待たせちゃってごめんね、大丈夫？」

n 「俺は.......目黒はへーき？」

「今日はいつもの検査だけだから大丈夫」

翔太くんの隣に腰掛けてその小さな肩を抱き寄せた

n 「...........診察、あの人じゃない？」

「診察は阿部ちゃんだよ？せっかく着いてきてくれたのに嫌な思いさせちゃったね....」

n 「.......家族じゃないとダメなんだって、」

「阿部ちゃんは特別に入れてくれたんだね笑」

n「..............」

「ん、一人で待っててくれてありがとう」

1人での診察待ちが想像以上に不安だったのか

“ 家族じゃないとダメ ”って言葉に落ち込んだのか

抱き寄せられた肩に頭を預けてきた

次からはちゃんと阿部ちゃんの予約時間に来ないとって反省させられる

※ 「目黒さーん」

「ほら、翔太くん一緒にいこ？」

n 「....怒られない？」

「誰も怒ってないから大丈夫だよ？一人で待つより一緒の方がいいでしょ？」

n 「..............ん、」

.