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高校に入学して約3か月が経つ。

あと1週間でテストがあるため、ここ最近は家にまっすぐ帰らず学校に残って勉強をしている。
私のような生徒は多く、後から息抜きとして図書室の中を歩き回っていたら
自習スペースは満席になっていた。

高校生になって初めてのテスト
中学生の時と比べて、科目が多くそれなりに勉強時間を増やさなければ、成績が悪くなるに違いない。
そう思いながら私は数Iのテキストを開いた。

「すみません。消しゴムそっちに落としてしまい、拾ってもらえませんか?」

1時間くらい経った頃隣の席の人に話しかけられた。
私は床を見て、消しゴムを見つけた。

『これですか?』

私は消しゴムを机に置いた。

「ありがとうございます」

消しゴムを取りながら彼が言った。

「いえいえ」

私はそう言いながら隣の人の顔を見た。
大きくて可愛い瞳に、ベージュの髪、少し太い眉

「あの、どうしましたか?」

彼は顔を少し赤くなりながら尋ねてきた。

私は完全に引き込まれていた。


「なんでもないです!!」

私は急いで顔を逸らした。

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作者名:まろ | 作成日時:2024年3月27日 16時

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