66 ページ16
.
紫「はぁ…」
シンと静まり返る部屋。
すると、机の上に置いてある1冊のノートに目が止まった。
俺は吸い込まれる様にそれに手を伸ばす。
随分昔から使っているのか
そのノートはボロボロで色あせていた。
表紙には"Y"とだけ書かれている。
紫「………」
後ろを振り返り、彼女が寝ているのを確認して
罪悪感を感じながらも恐る恐るページを開く。
.
ー元気にしてますか？
会いたいです…
ーどこにいるの？
ー私の事なんて忘れちゃったかな…
ー今、何してるんだろ…
私は大学に入学したよ
ーーせっかく会えたのに…
何でこんなにも、胸が痛むの…？
内容は短い詩の様な…誰かに宛てた手紙の様な…
彼女の本心の言葉が秘められていた。
誰を思い浮かべて書いたの…
ノートを閉じ、表紙をもう1度見返す。
紫「Y…」
Y…
そっか…
Aの答えは、最初から決まっていたんだ…
手に持っていたノートを置いて、ポケットから
携帯を取り出し電話をかける。
紫「もしもし…
岸くん、今から会える？」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 168人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mai(プロフ) - みよさん» コメントありがとうございます！！そう言って頂けて凄く嬉しいです♪頑張れます(;_;)ありがとうございます♪ (2020年7月7日 15時) (
レス) id: 7507fffa32 (このIDを非表示/違反報告)
みよ(プロフ) - 終わり方凄い感動しました！とっても読み応えあって面白かったです!!! (2020年7月5日 1時) (レス) id: 9238d6c588 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mai | 作成日時：2020年6月14日 15時
