お誕生日の彼【江口拓也】

ばーすでー ページ8

何故かそわそわしてる壮馬と家に帰った


玄関に鍵がかかってて家に入っても電気が付いてない


誕生日忘れられたうえに出かけられた…



前壮馬と遊んだときはたしかリビングと俺の部屋に行ってたはず


壮馬が寝たのは俺の部屋だからたぶんリングが置いてあるとしたらそこ


「先に俺の部屋見てみるかー？」


そう言うと


「いや！Aちゃんに挨拶が先ですよ！」


焦ったように返す壮馬

え、なに？


「え、でも、たぶんいないよ？」

「いるかもしれないじゃないですか！
静かなだけでソファで寝ちゃってるとか！」

「あー、ありえる」


A最近良く眠たそうにしてるしなぁ

俺が帰る前とか寝てるって言ってたし



「リビング行くかぁ」

「そうですね！」


俺の部屋へ向けていた足を

リビングに向かわせる


ドアをスライドさせた

「え？」

スライド…

スラ…？


「ねぇ、開かないんだけど」

「え？」

「絶対なんか置いてある！

Aほんとに何してるの？w」

「いやいや、そんなわけ」

そう言って壮馬がドアをスライドさせる

すると


何かが弾けるような

大きな音


と

ひらひら舞う何か

「ウワッ」

「「『ハッピーバースデー！！』」」

「33歳おめでとう！！」

「本日の主役ね、タスキかけておいて」


安元さんに筆文字で


“本日の主役っ‼️”


と書かれたタスキをかけられる


「え、なになに？」

『拓也さん！

はっぴーばーすでー！！！』


はっきりとAの声が聞こえてそっちを見ると


「ケーキじゃん！手作り！？！？！」

『そう！』

「こっちにはアイスケーキもありますよ〜」

花江くんが持ってきたのは

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