江口さんとお家時間【江口拓也】

2時間目 ページ2

『おはよー』

「おはよう、なんで置いていったの」

ブスッとしながら私の背後に立つ彼


『お腹空いたんだもん』

「俺もお腹すいた〜」

そう言って後ろから抱きつかれる

頭に顎を乗せられて痛い


『もうちょっとでできるよ』

「いい匂いする」

『たまごサンドだよ、コーンスープとオニオンスープどっちがいい？』

「Aに合わせる」

『もうちょっとでできるから座ってて』

「わかった」


巨体がのそのそとダイニングテーブルに向かっていく

スウェットのズボンがずり下がってて可愛らしいパンツが見えてる


基本的に可愛い彼だけど朝は特に可愛い

ベタベタに甘えてくるからベタベタに甘やかしたくなる


甘やかしすぎると調子に乗るから注意ね！


沸かしてたお湯が沸いたのでインスタントのオニオンスープの素をおそろいのマグカップに入れてお湯を注ぐ


サンドイッチの乗った皿とヨーグルトのお皿、マグカップをトレーにのせて運ぶ


彼は椅子に座りながらこっくりこっくりと船を漕いでる


こーゆーところですよね


『拓也くん、おきて、ご飯できたよ！』


肩をチョンチョンと突くと何度か瞬きをして顔を上げる彼


「たべる」

『食べて！』

トレーの上のお皿をテーブルに移して彼の前に置く

「いただきま〜す」

『召し上がれ〜』


モグモグと口いっぱいに詰める彼

『パン喉につまらせたりしないでね？』

無言でグッドサインを見せてくる


彼と私の朝はいつもこんな感じ

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