歌い手系カフェ店員と声優さん 2nd

85杯 ページ40

決まったのはいいものの


「って言ってもここらへんの飲める場所わかんないなぁ」

「私も」

『ここってどこでしたっけ？』

場所すら把握できていない

「お嬢さん方これから飲みに行くとは余裕ですね？」

「江口さんも飲みたいんですか？」

「そんなんじゃないし！Aひとりで帰れるのかなって！」

『大丈夫です！』

「江口さん！！すぐアイリスに絡むのやめません?!?!

構ってほしいなら俺が構ってあげます！飲みたいなら壮馬と俺がいますよ！」

「じゃあ飲みに行こう」


「やっぱ飲みたいんじゃん！！！」

かなちゃんから鋭い一言が入った

「飲みたいよ！疲れたし！この後仕事ないもん！」

「やっぱ一緒に行きましょ？
そのほうがAちゃんも安心でしょうし！」

仲の良い人がいると安心するけど
なんでわかったんだろ

『拓也さん、車はどうするんですか？』

「一晩ここに置いて行って明日乗って帰る」

『あ、なるほど』

「じゃあ、飲み行きましょー！！！」

と、なり

潰れずに家に帰って来れました。



ｰ次の日ｰ


ビシバシと厳しい指導が始まる

舞台の先生をお呼びしてるらしくとても怖い

今の所、私は無事

怒られてるのは

信彦さん

「心が入ってないわ、今大事なのは声だけじゃなくて顔も体も全部見られるのよ？わかる？」

「はい」

「じゃあ、もう一回

穂乃果から」

『はい！』

深呼吸をしセリフを言う

『晃くん、ちょっといい？』

「穂乃果！どうした？」

『ここなんだけど、』
　
「あぁ、ここは、」

「おい」

『え？あ、悠斗くん』

「何、俺以外の男と話してんだよ」

「授業のわかんなかったところ聞きに来ただけだから」

「お前に聞いてねぇ
おい、穂乃果」

『晃くんの言ったとおりだよ、』

「あﾞ？」

『わからなかったところ聞いてただけ』

「俺と付き合ってる自覚あんの？」

「おい、付き合ってるからってお前の所有物になるわけじゃないからな、勘違いしてんじゃねぇよ」




「はい、おっけー

いい感じよ」

『おおおおお

すばくんちょーこわい』

「鳥肌立ったよね!?!?!」

『立った！！』

「ごめんw」

癖ありの役も完璧に演じるすばくん

すごいなぁ



「ねぇ、穂乃果役のAさん？」

『はい？』

「素敵な演技ね！

期待しているわ」

『ありがとうございます！
先生の期待に答えられるよう精一杯がんばります！』


練習が2日連続なのは今回だけで次からは週に2〜3回ほどのまちまちになるとのことだった

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