【刀剣乱舞】主が主と呼ばせてくれないのだが。参

128話　色々？ ページ39

『ま、そういう事です』


「あ、なるほど。＿＿ってなる訳ないでしょう！？」

私は、おばさんに見送られた後、チャリで約5駅分を閃光のごとく駆け抜け、政府ビルについた。

ここはその歴史改変対策本部のフロアで、前に一度だけ来たことがあった。


『だーかーらー、思い出したんで、肥前国の本丸のゲート、開けてくださいってば。』

「マジで言ってんですか」

懐かしの役人も、少しばかり老いたように見えるが、以前とは違って隈はない。

まぁ、理由は言わずともがな、私が審神者を辞めたことにあるのだろうが。


『私はマジなことしか言わんよ。なぜそんなに疑う』

「ありえない」とさっきから独り言のように唱える役人は答えた。

「審神者は国家機密ですよ！？だから政府も解雇するときにあなたの記憶を全部消したんだ。
人の記憶を改ざんするなんて前代未聞でしたし、政府も必死で対策して、やっとのことであなたの記憶を消したのに。
自分で思い出したとか……。」

わー、苦労が水の泡だね。可哀想に。


『そんな事はどうでもいいんだけど、とっととゲート開けてくれないかな？』

審神者でない今、開けるには自力では不可だ。そもそも開けれるほどの霊力があるかさえ怪しい。


「＿＿できません。」

『ほう？なんで』


「ちょっといろいろありまして＿＿。」

『いろいろ？＿＿あ！あれか！新しく就任したっていうオチ！？』

まぁ、4年もたっているからな。当たり前っちゃ当たり前か。

『それでもいいよ。久しぶりに会ってみたいだけ＿＿』

「だめです!!!」

突然、語気を強めて言うもんだから、私を含めた周りの役人も驚いた顔で彼を見る。


「＿＿今、肥前は、








＿＿立てこもってるんです。」



『＿＿はぁ！？？？』

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