115話 土みたい ページ26
『……ッ。』
昨日あれだけ早く寝たのに、なんだか体は重いし、頭は痛い。
__二日酔いかな。
なんて、くだらないことも考えるが、そもそも飲んでないからな。いや、鶴丸が仕込んだならあり得るか。
布団から出て、文机の上の、報告書の束を手に取る。
簡素に書かれた数ページの後に、びっしりと書き込まれたページを見つける。
これは__、出陣した次の日のやつか。
負傷者や傷の程度などが書き込まれており、多分近侍だった不動さんが書いてくれたのであろう。
全員が何らかの傷があり、軽傷者は比較的少なく、中傷者が何とも多い。
その中で、私を助けてくれたのは太鼓鐘定宗だった。
__貞ちゃんがいなかったら、私はどうなっていたのだろうか。
そんなことが脳裏をよぎった。結果は、間違いなく死んでいただろうな。
__ズキッ。
遡行軍の顔を思い出すたび、頭が痛い。昨日からずっとだった。
「__Aさん、います?」
唐突に声がして、障子を開ける。寝巻だが、まぁいいか。
『あー、こんにちは。いつもに増して、今日は何だか土みたいな顔してますね。』
障子の前に立っていたのは、役人だった。
「__大切な話があります。」
冗談として言ったのだが、怒ったのか?
『あー、報告書?明日までに出しますから』
「いや、それじゃなくて。」
おかしいぞ、何故2日も溜め込んだ報告書を求めないんだ。
『まぁ、どうぞ、入れ。』
なんか話辛いな、今日。
・
「んでどうするよ、主のこと。」
大広間に、審神者__Aを省いた全員が頭を抱える。
「昨日で分かった通り、主の頭は大分ヤバい。」
その中の加州清光が言った。皆を収集したのも、彼だ。
「おいおい、今更それ言っちゃキリねぇぜ。」
けらけらと笑うのは、鶴丸国永だ。一理あるな、と加州は思った。
「頭が悪いからこそのあの可愛さなんだよ。主さんは。」
「僕に対して、『遡行軍よこせ』ですから。ジャ●アンですよね。」
と、散々である。
「話を戻すぞ、加州。ここに俺らを集めたのだって、案があるんじゃないのか?」
凛と光る眼で、三日月は加州を見た。その美しさに鳥肌が立った。
「もちろん。それはさ__、」
ラッキーアイテム
革ベルト
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
249人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セブーレ(プロフ) - 及川パドルさん» ヒッ、ヒエーーー。怖すぎる・・・ (2019年3月13日 23時) (レス) id: 3aca8b7000 (このIDを非表示/違反報告)
及川パドル(プロフ) - セブーレさん» 次やったらマジでピーすぞ☆彡 (2019年3月13日 23時) (レス) id: b4e1cbb006 (このIDを非表示/違反報告)
セブーレ(プロフ) - 及川パドルさん» 更新頑張ってね!この前は本当にごめんなさい。( ノ_ _)ノ (2019年3月12日 7時) (レス) id: f60e44f631 (このIDを非表示/違反報告)
及川パドル(プロフ) - woo!順位更新!ありがとうございます! テスト終わったんでバリバリ書いていきます!!……多分。 (2019年3月1日 20時) (レス) id: b4e1cbb006 (このIDを非表示/違反報告)
及川パドル(プロフ) - お久しぶりです。及川パドルです。 ご報告です。 マジで参では終わらなさそうです(微笑)。 これあれですね、終わる終わる詐欺ってやつですね。すみません。 もう少しだけお付き合いしてくれればうれしいです。 (2019年2月16日 12時) (レス) id: c922ba8d0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:及川パドル | 作成日時:2018年10月6日 14時