【刀剣乱舞】主が主と呼ばせてくれないのだが。参

92話　完全勝利Sを掲げよ！ ページ3

『来たな……、遡行軍！


堀川君、各、何振り？』


「はい！短刀2振り、打刀1振り、太刀は……3振りです！」

……まぁ、言っちゃ悪いが、大したことはない。


『第2にやらせて。あと、まんばさん、加戦、願いします。』

「分かった。」

短い返事とともに、まんばさんは丘を駆け下りていった。

第2は、乱ちゃんいるし、大丈夫だとは思うけど、こういう時にふざける鶴がおるからな。


「＿＿少し、遡行軍が攻めてくるには早い気がする。」

今日はほぼお酒が抜けきっているのか、酔ってない不動さんが言った。

『確かに、まだ夕方の範囲内だよね。』

日は落ちたが、夜ではない。


「まぁ、でも、早いうちに終わるに、越したこたぁねぇよ。」

それもそうか、と納得した。


「主、聞こえる？」


安定が耳につけたアイコムトランシーバーから、無線を通して話しかけてきた。

『聞こえる。潜入は、うまくいったみたいだけど、何かあった？どうぞ。』

「それが……、

細川宗孝がまだ来てない。」

『え！？マジか。今晩には来て、明日の早朝殺されるはず。』

「……うん。もしかしたら、江戸には来てるかもしれないから、第1部隊に確認しといてもらって。よろしく。」

ブツッ。

無線が切れた。息が乱れてたから、大方、何かしているのだろう。


『第一部隊ー、聞こえる？おーい、大俱利伽羅さーん。』

大俱利伽羅さんのアイコムトランシーバーに話しかけたが、一向に返事がない。

使い方わからないか、電源切ってるかだろうな。あ、これ多分後者だな。

まんばさんに、伝えるように頼んでおいた。


「主さん、第2勝ったぽいです。」

『おぉ！ホント！？』

流石！！


『よーし！この調子で、早朝まで頑張るぞい!!!!!!!!!』

かかってこい！遡行軍!!!!!!!!!





＿＿私はその時、気付いていなかった。


……この出陣の、本当の目的を。

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