102話 動いてたまるか。 ページ13
__キィィンッ。
『__!?』
何の音だろうか、いままでとは違うくらい大きい金属音で、身を固くした。
まさか、……いや、そう考えるのは……。
気になって、物陰から出る。
「……ゥ。」
嗚咽が聞こえた先は丘の下だった。遡行軍に見つからないように声のもとへ走る。
そこにいたのは、片膝をついて、苦しそうに息をする不動さんだった。
『大丈……ッ!?』
駆け寄ろうとした時、気付いた。
『あ、足……。』
不動さんの足は、膝から下がなかった。なかった、というよりは、切られた、が正しいのかもしれない。
「主、離れて。今は堀川がひきつけてるけど、時期に、こっちに来るだろうから。」
私は即座に首を振った。
早口で言った不動さんは、私に向こうへ行くよう私の肩を押したのだが、その力も、もうさっきのビンタほどの威力ではなかった。
こんな状態で、私だけ安全な場所に隠れる?出来るとでも思っているのだろうか。
「早、く行けって。」
『__行かない。』
「……ッ、あぁ!もう!!」
不動さんはキレた後、「はは。」と、自嘲気味に笑った。
何に笑ってるのだろう。もうわけわかんない。
「__知ってたよ、主はてこでもどかないって。でも、本当に、大丈夫だから。」
『嘘つかないでね、その足、後でどうにかして復元させるから。』
私は立ち上がって左腰の短刀を抜いた。不動さんの前に立つ。
__ズシン。
大きな遡行軍の足音が、丘中に響いて、何とも気味が悪い。
『堀川君、この無線がつながってることを祈る。遡行軍、こっちに流して。大丈夫だから。』
「__大丈夫って、どういう、こと、ですか。」
息を切らした堀川君は、怪しげに言った。
「__あ!!」
『どうしたの?』
「遡行軍が、そっちに行きました。」
『__了解。』
103話 まとめて相手してやらぁ!!→←101話 奇襲、だと……。
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セブーレ(プロフ) - 及川パドルさん» ヒッ、ヒエーーー。怖すぎる・・・ (2019年3月13日 23時) (レス) id: 3aca8b7000 (このIDを非表示/違反報告)
及川パドル(プロフ) - セブーレさん» 次やったらマジでピーすぞ☆彡 (2019年3月13日 23時) (レス) id: b4e1cbb006 (このIDを非表示/違反報告)
セブーレ(プロフ) - 及川パドルさん» 更新頑張ってね!この前は本当にごめんなさい。( ノ_ _)ノ (2019年3月12日 7時) (レス) id: f60e44f631 (このIDを非表示/違反報告)
及川パドル(プロフ) - woo!順位更新!ありがとうございます! テスト終わったんでバリバリ書いていきます!!……多分。 (2019年3月1日 20時) (レス) id: b4e1cbb006 (このIDを非表示/違反報告)
及川パドル(プロフ) - お久しぶりです。及川パドルです。 ご報告です。 マジで参では終わらなさそうです(微笑)。 これあれですね、終わる終わる詐欺ってやつですね。すみません。 もう少しだけお付き合いしてくれればうれしいです。 (2019年2月16日 12時) (レス) id: c922ba8d0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:及川パドル | 作成日時:2018年10月6日 14時