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さよならの前に ページ6

合宿はついに終わりを迎えた。
長いようで短かった波乱万丈な合宿もついに終止符が打たれたのだ。

各校、それぞれのバスに乗るときだった。



葵「なんだか、長かったなぁ…」

『そうね………』

天馬「でも、楽しかったァー!」



?「星空!!」



突然、Aを呼ぶ声が聞こえた。
反射的にAは振り向くと、己を『化け物』扱いしてきた人物がいた。


─────雪村豹牙。




雪村「話が、あるから…少しだけ時間をくれ」

『話………?』

雪村「あー、もう!来い!」



雪村はズカズカと近寄り、Aの腕を引っ張ってどこかへ行ってしまった。



鬼道「お、おい!」

吹雪「許してあげてくれないかい?少し、だけでいいから」

鬼道「………」






























『ちょっ、どこへ…!』

雪村「………ここらへんなら、誰もいねぇか…」



雪村が連れてきたのは合宿所の裏。
バスが止まっている駐車場から数分程度離れたところ。



雪村「………俺は吹雪先輩からある話を聞いた。」

『え…?』

雪村豹牙「お前が…………お前が、過去の自分を上手く抑えられなくて、俺たちを攻撃したことを…」

『!?…なんで、なんで吹雪さんが知ってるの…………』

雪村「とある人が訪ねてきたから…」



雪村はぽつりと話し始めた。

『V』と名乗る者が来たことを。
Aが去った後の白恋中に。

まるで、狙ったかのようなタイミングだった。


そして彼女の口からセーラーコメットについて話された。

過去の自分が憎しみの心を強く持ち過ぎて、現在の自分がそれを抑えられなくなった。
そして、過去の自分が雪村を攻撃した。

これは雪村もつい最近知ったことだった。




雪村「俺はそれを、最近知った………」

『……』

雪村「だから、その……………ごめん」

『何なの………今さら謝って、許してもらおうっていうの!?』

雪村「っ…」

『散々化け物扱いして………意味わかんない…!!!』

雪村「…………!」



段々と鼻声になる声。
雪村が顔を上げて、見たものは涙。

ポロポロと流れ出す。





信じてたんです。→←吹雪と



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みゆ(プロフ) - 面白ーい!早く更新してくださーい!待ってまーす (2016年7月24日 16時) (レス) id: 3a4894afb1 (このIDを非表示/違反報告)
始まりの民 - 面白いです!これからも頑張ってください! (2016年3月25日 20時) (レス) id: 24e00b7978 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - イナズマとセーラームーンっていう思い付きがすごいです!これからもfight! (2015年6月25日 3時) (レス) id: c39704cf27 (このIDを非表示/違反報告)
芽生 - 面白いです。頑張ってください。応援してます。 (2015年1月14日 18時) (レス) id: f13b280be8 (このIDを非表示/違反報告)
マユナ - 続編おめでとうございます!頑張ってください! (2014年12月28日 9時) (レス) id: 71588fdca7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まーる | 作者ホームページ:http://marl102917  
作成日時:2014年12月17日 22時

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