君と繋いだ手の先へ part6【イナイレ】 (ページ8)

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「今日から4日間別々の部屋で寝るのか…寂しくなるな」
「別々って言っても部屋は隣同士じゃない。グループだって一緒なんだし」
「Aが留学しにきてからは毎日一緒に寝てたんだ。お前は平気なのか？」

ずいっと顔を近付かせるマーク。
彼の問いに少し言葉に詰まる。

絶対に分かった上で聞いているのは間違いない…
けれど、私もここは素直な気持ちを伝えよう。

「それは…私だって寂しいに決まってるけど……」

恥ずかしさで少し目を逸らしながら言えば次の瞬間、唇に感じた温もり。
すぐに離れたけど、熱はずっと帯びたまま。

「！もう、マーク…！誰かに見られたりしたら……っ」
「後ろには誰も居ないさ。今日からあんまり触れられなくなる分、隙を見て行動しないといけないからな」

人差し指を口に当てて悪戯っぽく笑う彼に、胸が高鳴るのは必然的な訳で。
こういう時、いつも私の方が折れてしまう、
なんだかんだ言って私も彼と同じ気持ちだから。

好きな人に触られるのは、やっぱりどうしても嬉しいもの…

スルリと滑るようにして握られた私の左手。
そのごく自然な動作に大して反応は見せない代わりに、こちらからもぎゅっと力を入れて握り返す。
顔を見合わせれば、お互いの口元には笑みが浮かんでいるんだ。