君と繋いだ手の先へ part6【イナイレ】 (ページ5)

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リアナを仲間に加えたところで彼女と一緒にマークの元へ戻れば、そこにはマークと共にディラン君の姿も。

「お、やっぱりこの4人になるんだな！」
「普段から一緒にいる同士の方が楽しめるもんね」

今度は4人で思わず笑い合った。

グループがそれぞれ決まったところで、次は自由行動での計画だ。
配られた観光名所のマップに目を通す中、もう一度脳裏に浮かぶ彼の顔。

「ねえ、フィディオに案内してもらえたりしないかな？」

私が彼の名前を口に出せば、反応は様々だった。
ディラン君はその手があったか、というような顔。リアナはFFIで活躍したサッカー選手という認識があったからか、その名前を聞いて驚いた顔。
そしてマークは…案の定複雑そうな顔をしている。

「フィディオって…世界大会でイタリア代表のキャプテンだった人だよね？」
「そうそう。me達、彼とは世界大会で出会ってから仲良くなったんだよな」
「…確かにフィディオに案内してもらうのも良いが……」

マークがすぐに賛成出来ない様子を不思議がったのはリアナだ。

「……あの、フィディオと何かあったりしたの…？」

少し遠慮がちに問われた疑問。
それに苦笑いを浮かべる私とディラン君に対し、マークは変わらず難しい顔をしていて。
彼女の質問を無視する訳にもいかず、私は当時の事を話していく。