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ガラガラと音を立てて滑る重いトランクとは裏腹に、私の足取りはとても軽かった。
自分と同じような荷物を持った人々の間をくぐり抜け、真っ先にエントランスまで出てくる。
頭の中を占めているたった1人の姿を求めて辺りを見渡していた時。
「A」
何度でも聞きたくなる声で私の名前を呼んでくれた。
行き交う人々の間からはっきりと捉えた愛おしい姿。
あの綺麗なエメラルドが私の目を射抜くように真っ直ぐと見つめていて…
「マークっ！」
さらに軽くなった足取りで彼の元へと走り出す。
「久しぶり。会いたかったぞ」
「うん…私も会いたかった」
その場で再会の喜びを噛み締めるように抱き締め合う。
今は私達以外に知り合いが周りにいないため、再会早々こうして触れ合えるのは大きい。
体を離す際、すぐ目の前で揺れたユニコーン。
それだけで私の胸は甘く締め付けられるんだ。
「長旅で疲れただろ。今日はゆっくり休んでくれよ」
「ありがとう」
早速マークの家へ向かおうと歩き出せば、彼はさりげなく私の手からトランクを持ってくれる。
自然と顔が綻びるのを感じていると、彼の空いているもう片方の手は私の手と繋がった。
変わらない大きな温もり。
繋がれた手からマークの顔へと視線を移せば、同時に2つの笑顔が咲くのは必然だった。
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結川(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！ (2021年9月19日 1時) (
レス) id: d45f7778dc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます！高評価しました！ (2021年9月18日 16時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結川 | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/17663132
作成日時：2021年9月18日 16時
