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「…いいのか？」
期待が込められたような声が耳に届く。
返ってきた一言に俯いていた顔を上げる。
片手で口元を隠すマークが、少し顔を赤くさせながらも私を見つめていた。
それにますます私の顔も赤くなっていく。
「え…私は全然泊まって欲しい、というか…っ……あ…でも、マーク…ホテル取ってたんじゃ……」
今頃彼がホテルを取っていた事を思い出した。
しかもディラン君の事も何も考えられていない。
勢いで言ってしまった事に少し後悔する。
「そんなの、どうだっていい。Aと居られるのなら、俺は迷わずそっちを選びたいんだ。ディランなら分かってくれるしな」
今度はマークから手をぎゅっと握り返される。
彼の熱い想いが手を通して流れ込んでくるみたい。
…というわけで、急遽マークが我が家に泊まってくれる事になった。
ホテルに荷物を取りに行ってからもう一度来るらしく、私はその間に慌ててお母さんに報告をする。
「ただいま…！」
「お帰りなさい〜。遅かったわね」
「卒業試合、結構遅くまでやってたから…それよりお母さん、あのね…」
私は素直に話した。
彼氏が泊まりに来るという事を…
「え、マーク君が？こっちに来てたの？」
「うん…これから家に来るんだけど…良いかな…？」
「お母さんは大歓迎よ！あ…でもお父さんが……ううん、私が何とかするわ。あんたは早く部屋片付けてらっしゃい！」
「！うん、ありがとう！」
承諾をもらったからには、すぐに二階へと上がって自分の部屋を片付ける。
私の家にはマークみたいにゲストルームなんて無いから、私の部屋に泊まってもらう事になる。
期待は…正直、無きにしも非ず…だけど……
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結川(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！ (2021年9月19日 1時) (
レス) id: d45f7778dc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます！高評価しました！ (2021年9月18日 16時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結川 | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/17663132
作成日時：2021年9月18日 16時
