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「えっ…うそ、マーク…！？」
慌てて体を起こせば、そこには確かにマークが立っていた。
「何で…？だって、さっきはリモートで…」
「驚いたか？実は和哉達と一緒に来てたんだよ。だが、事前に言ってた通り今回の試合に顔を出すのは、水を差すみたいだから遠慮しておいたんだ。それで近くにホテルを取ってそこから繋いでたんだ」
三月の冷たい風が彼の髪を撫でる。
前に会った時よりも少し大人びているような気がして、私の胸を高鳴らせた。
「それならそうと言ってくれれば良いのに…」
「どうせならこうやって驚かせた方が良いと思ってさ。あと…これも渡したくて」
目の前に差し出されたのは、ラッピングされた三本の真っ赤な薔薇。
最高な彼からの、最高のサプライズ。
「えっ…」
「卒業祝いにどうしても贈りたかったんだ。さっき花屋で買ってきたものだけど…受け取ってくれるか？」
両手でその花束を受け取る。
燃えるような真紅色に魅入ってしまう。
本当、前回の文化祭といい彼には驚かされっぱなしだ。
どれだけ私を喜ばせれば気が済むのだろうか。
「ありがとう…すっごく嬉しい」
この想いに応えるには、彼の好きなとびきりの笑顔を見せるのが一番。
そしたら彼も自然と笑ってくれるから。
「そういえば…ディラン君は？一緒じゃないの？」
「ディランは部屋で待ってるよ。気を利かせてくれたんだろう」
相変わらず協力的なディラン君には頭が上がらない。
彼といい、秋ちゃんといい…同い年でこうも違うのかと思ってしまう。
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結川(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！ (2021年9月19日 1時) (
レス) id: d45f7778dc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます！高評価しました！ (2021年9月18日 16時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結川 | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/17663132
作成日時：2021年9月18日 16時
