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激戦が続く中、次に点を決めたのはフィディオのオーディンソード。
同点に追いついたのも束の間、試合再開後に再びセインへとボールが渡る。
ヘブンドライブが放たれてしまったが、そこへ走っていく二人の影。
「今度こそ決める！」
「ラストチャンスだね、付き合うぜ！」
マークとディラン君がヘブンドライブを打ち返そうとしているのはすぐに分かった。
「！？二人とも、やめて！そんな事したら、貴方達の足が…っ！」
「Aを助けるためなら構わない！」
「ああ、meも同じ気持ちさ！」
制止の声はもはや届かず、二人は空から降りてきたボールをユニコーンブーストで打ち返そうと試みた。
「ぐっ…！負けて…たまるかっ…！！」
「そう、こなくちゃね…！」
苦痛に顔を歪めながらも、何とかボールを打ち返す事に成功。
ヘブンドライブの威力が加わったユニコーンブーストは、とてつもない威力で相手側のゴールへと突き刺さった。
こちら側に一点が入ったところで試合終了の笛が響き渡る。
結果は2-1でイナズマジャパンの勝利。
勝利の喜びを感じるのも一瞬、マークとディラン君が膝をつくのを見て慌てて駆け寄った。
「マーク、ディラン君！二人とも大丈夫…！？」
膝をつく彼らに私もその場でしゃがんで問い掛ける。
「A…ああ、こんなの大した事ない。お前を救えなかった場合の痛みに比べれば、な」
「マークがヘブンドライブを打ち返すって言ってきた時は正直驚いたぜ。ま、大賛成だったけどね！こうしてyouを救えたんだし」
「二人とも…っ」
私はたまらずマークとディラン君に思い切り抱きついた。
突然の抱擁に二人とも反応が遅れたのか、私が地面に押し倒す形になってしまったけれど。
こんな最高な仲間達…この先、きっともう巡り会える事はないだろう。
神様に感謝してもし足りないよ。
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作者名：結川 | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/17663132
作成日時：2021年8月23日 16時
