君と繋いだ手の先へ番外編【イナイレ】 (ページ10)

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「悪い…正直、かなり嬉しい。Aが可愛すぎてどうにかなりそうだ……」
「え、えっと…」

ぎゅーっと効果音が聞こえそうな程抱きしめ返してくれて、流石に恥ずかしさで少しだけ焦ってしまう。
自分から抱きついたとはいえ、ここは外だ。
いつ誰に見られてもおかしくはない。

「…そういえばこっちまで来てくれたんだよな。練習じゃなかったのか？」
「今日は早めに切り上げたから、時間が出来ちゃって。だからマークに会いに行こうかと…」

たとえ会えなかったとしても、さっきみたいに練習風景を遠目で見られれば十分だった。
でも…やっぱりこうして直接会えるのは、心が満たされていく。

「お前ってやつは…俺を喜ばせる天才だな」

その時、私の唇に触れた柔らかな感触。
少しして離れれば、彼は嬉しそうに笑っていて。

私がマークを喜ばせる天才なら、彼だって私を喜ばせる天才だ。

「戻るなら送っていくよ」
「え、大丈夫だよ。休憩時間もったいないでしょう？」
「Aと過ごせるなんて、俺にとっては最高な休憩時間だぞ」

そのまま私の手を取って歩き出す。

ほら…また体温が上がった。
彼と居ると私の心臓は常に嬉しさで悲鳴を上げてしまう。

「アメリカと日本エリアが近いのはありがたいが、送る時にすぐ着くのは難点だよな」
「確かに…でも、やっぱりすぐ会える距離なのは嬉しいけどね」

彼と目が合っている間は常に笑っていられる。
繋いでいる手にも自然と力が入っていく。
お互いの存在をより確かめ合うように。

どこに居ても、どんな時でも…心の中にいるのはただひとり。

紛れもない今この瞬間も。

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今年の夏に初めてイナイレのスパークをプレイしたのですが、ゲーム内の地図見たら思ったより日本とアメリカエリア離れてて驚いた記憶があります笑
アニメだと秋ちゃんが練習中に軽く訪れている描写があったので、ゲームをプレイする前は近いのかと思っていました…
ですが、もう本編でも散々近い描写をしてしまったのでこのまま貫き通します(^^;