君と繋いだ手の先へ番外編【イナイレ】 (ページ6)

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・ページ6

「Aとは何だか仲良くなれそうな気がするよ」
「うん、私も！」

お互い目を合わせて笑い合う。
初めて会ったばかりなのに、彼の事をもっと知りたいという気持ちが溢れかえっていた。

「Aー、もう出発するぞー！」

円堂君がキャラバンから声を掛けてくれた事で、今日はもうお別れなのだと気付かされる。
その時、別れる事への名残惜しさを確かに感じたんだ。

「じゃあ、私行くね。良かったらいつでも連絡してくれて大丈夫だから！」
「ああ、分かった。またな」

手を振り合ってからキャラバンへと走り出す。
その足取りはとても軽い。

まるで昔からマークの事を知っていたような、そんな気持ち……
今別れたばかりだというのに次会えるのはいつになるのかな、なんて事をもう考えてしまう。

もう少し…一緒に居たかったな。

走り出したキャラバンの中で、私達を巡り合わせてくれた携帯を愛おしむようにきゅっと握り締めたのだった。

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マークと夢主の出会い方が本編とは違っていたら…という妄想から生まれたもしものお話でした。
開会式の日に会っていたら、2人はもう少し早く付き合っていましたね。
今思うと、本編では何故あの時系列で出会わせたのかが我ながら謎です…笑