のうきん ページ21
「こんなに人数必要そうにも見えないんだけどなぁ」
「基本的に脳筋が多いこのメンバーでは頭を使わないとダメなので」
ミヤは考察班五人を見て溜息を吐いた。
確かにミナは脳筋だな、と納得したがヤイチやヒトハはどうにもそう見えない。
「私……は、チョップが得意…だと思う」
「僕はなんでも出来るよ!!体力に制限ないし!」
「残念ながら歩けないからなぁ…この中だったら戦闘能力は低いと思うよ」
「ウチは…まぁ大体なんでも出来ると思うけど!」
「自分は戦闘向きじゃないですけどね」
近くにあった資料を読みあさりながら移動をしていると、ヒトハの足にコツン、と何かが当たった。
「ん?なんだろう、コレ」
ヒトハはヤイチの車椅子を押すのを中断し、それを拾った。
「これは、銃と呼ばれる武器ですね。女性だと撃った反動で肩が外れる可能性がありますが……自分たちは強く作られているので恐らくは大丈夫かと」
「ふ〜ん、どんな風に使うの!?」
ミナは目をキラキラと輝かせて銃をまじまじと見た。
「私が撃ってみるよ。足より肩の方が絶対強いし。なにより初っ端からミナに触らせる訳にはいかない」
ヤイチがそうヒトハに言うと快く手渡された。
「あ、引き金を引く時は十分に気を____」
ムクがヤイチに忠告したのと、ヤイチが引き金を引いたのが同時だった。
あまりの反動に驚いたのか銃が動き、弾はミナの方へ向かっていった。
それは、ほんの一瞬の出来事だ。
「ん?どーしたの?楽しかった!?僕にもやらせてよー!」
確実にヘッドショットを喰らったミナは倒れ込んだが、何事もなかったかのようにむくりと起きた。
「ミナ怖い……ミナ…怖い」
「え!?なんで僕のこと怖いの!!?」
「そりゃあ、あの状況だったら怖いわさ…」
「音…大き過ぎ…」
「警告したのに…」
全員が思い思いの言葉を交わしている間、ヒトハはとある決意を決めていた。
「この武器、ウチが使う。みんなが使ってるの見るの、ちょっと怖いから」
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真裏(プロフ) - ひいらぎ@オリフラ外し隊さん» いえいえ、そんな…!あなたのコメントは消さずに残しておきます。 (2018年9月19日 16時) (レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ@オリフラ外し隊(プロフ) - 真裏さん» そんなに暗い感じにさせてしまってすみません!ただ、気を付けて欲しかっただけなんです。ご丁寧に返信していただき、ありがとうございました。なお、私のコメントは消していただいても構いません! (2018年9月5日 19時) (レス) id: 303fe49996 (このIDを非表示/違反報告)
真裏(プロフ) - ひいらぎ@オリフラ外し隊さん» ご指摘ありがとうございます。配慮が至らなかった点については申し訳ないです。今後はこういったことが起こらないように注意していきます。 (2018年9月5日 19時) (レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ@オリフラ外し隊(プロフ) - 失礼します。この作品の説明欄に「ヒロアカ」という単語があります。オリフラが立っているので、「ヒ〇アカ」などとぼかすか、その部分を消したりした方が良いかと…。 (2018年9月5日 17時) (レス) id: 303fe49996 (このIDを非表示/違反報告)
納豆(プロフ) - ありがとう!ボケボケの記憶を頼りに青で描きましたぜ! (2018年1月23日 19時) (レス) id: c8bcc7c146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真裏 | 作成日時:2017年10月8日 1時