ぜったいげきたい ページ26
「三人でかかってきてその程度かお前らァ！！」
トオコは元々ない体力の底が見え始め、軽く絶望していた。
「あー…やっぱ男の体力ってバカに出来ねー…」
低血圧なのもあって、そろそろ眩暈で倒れてしまいそうだ。
心臓は自分のものとは思えないスピードでトオコを打ち付ける。
「だから、アタシたちがいるんだろうが、頭悪いなぁ！！」
「敵対心剥き出しのロミに言われたくないワード第一位だよな？トオコ？」
「…もしや同意を求められている？」
会話したのちに、やはりトオコには限界が訪れ床に膝を付く。
「はぁ…はぁ……あ゛ー……もう……死にそ…」
目の前の景色ですらまともに見られない。
全てに白いフィルターがかかってしまったかの様だ。
「残念だったなトオコ！！！俺だって成長するんだ！！」
「うっせ……はぁ……おっさんのクセして…」
「まだ２３だ！！」
実際、トオコは数発しか攻撃を与えられていない。
他は避けられるか、上手く腕を叩き落とされるかだ。
だが、全く攻撃はしてこない。
【失敗作】に手を出してはいけない、というルールがあるのだろうか。
「だらだら話し込んでんじゃねーよ…アタシはそれが一番嫌いなんだよ！！！」
「うおっと！侵入者は少しばかり強いな！」
「ああ゛…！！？ロミばっかに集中してると俺に殺されるぞアホ！！！」
「そうだ！オレンジ色の彼女もいたんだ！！悪かったな、無視しちまって！」
ロミはハイキックで首を狙うが、それは手で抑えられ、
レナはまず足を狙うが、それはジャンプすることによって避けられた。
「はー……はー……あーし一人じゃ無理だったな…ごめん、レナ、ロミ……」
トオコは貧血で倒れ、気絶した。
ここまでよく持ち堪えたものだ、と後に彼女は思ったそうだが。
「ようやくだ…ようやくだぞロミぃ……！！これで本気を出せる…！！」
「会って間もないヤツの前だと本気出せないお前の精神状況が分かんねぇよ」
「お、本気が来るのか！！これは参ったぜ！！」
「「は？」」
研究員の男は両手を挙げ、降参のポーズをする。
はっきり言って拍子抜けだ。拍子抜け。
今まで力んでいた力が全て抜け落ちる。
「悪いなぁ二人とも。そんなに戦いたくもなかったんだ。せめて、トオコの前…この棟の少女たちには、誠意を持って接すると決めてる…ただ、それだけなんだ」
出口はあっち。何処の棟に通じるかは知らんがな！
研究員の男はそれだけを残して、逆の廊下を歩いていった。
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真裏(プロフ) - ひいらぎ@オリフラ外し隊さん» いえいえ、そんな…！あなたのコメントは消さずに残しておきます。 (2018年9月19日 16時) (
レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ@オリフラ外し隊(プロフ) - 真裏さん» そんなに暗い感じにさせてしまってすみません！ただ､気を付けて欲しかっただけなんです。ご丁寧に返信していただき､ありがとうございました。なお､私のコメントは消していただいても構いません！ (2018年9月5日 19時) (レス) id: 303fe49996 (このIDを非表示/違反報告)
真裏(プロフ) - ひいらぎ@オリフラ外し隊さん» ご指摘ありがとうございます。配慮が至らなかった点については申し訳ないです。今後はこういったことが起こらないように注意していきます。 (2018年9月5日 19時) (レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ@オリフラ外し隊(プロフ) - 失礼します。この作品の説明欄に｢ヒロアカ｣という単語があります｡オリフラが立っているので､｢ヒ〇アカ｣などとぼかすか､その部分を消したりした方が良いかと…｡ (2018年9月5日 17時) (レス) id: 303fe49996 (このIDを非表示/違反報告)
納豆(プロフ) - ありがとう！ボケボケの記憶を頼りに青で描きましたぜ！ (2018年1月23日 19時) (レス) id: c8bcc7c146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年10月8日 1時
