【プロセカ】ストリートで歌っている推しがユニットを組んだ

番外編3 ページ29

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「はい……？」
「進捗見たかったんじゃないの？」
「そッ……う……。………、うん」
「別に作業画面とかいくらでも見ていいよ、お前なら。スマホ見てる時の覗き見は嫌だけど」
「……あー、じゃあ今度Aが絵師フォロー垢のTL見てるとき後ろから覗くよ」
「何最悪なこと言っとんねん、本気でやめろ」



いくらでも見ていいよ、お前なら。
『お前なら』だって！！！ヤッッバ、え？今の聞いた絵名！！Aの癖になんか特別感漂わせてきちゃってなんなの！！どこで覚えてきちゃったのそんなこと！！もう！！好きだよッッ！！！！

生き方に悩んでいる最中なのに恋愛なんかさせないでくれ！という気持ち半分、理性のない恋心がズルい！！！好きだ！！！と叫んでいる。そもそも自分の脳が恋愛できるようにできていたのが驚きだ。

あーーー、感情がぐっちゃぐちゃに混ざって脳ミソが制御できない……。恋愛って理性じゃできないんだな…………。

Aがなんか横で、ここの音の重なり拘ったとか、ここの転調めっちゃ気に入ってるとか、音楽のこと喋っているけど完全に右から左に流れている。
この野郎、人のこと散々振り回しといて……、ほんと音楽にしか興味ねえな……。でも音楽について喋っているAって、やっぱり1番楽しそうなんだよな。やっぱり好きだ！


「まあ、後の調整は家でやろうかな。ちゃんとヘッドフォンで聴きながらやりたいし」
「あ、うんうん。完成待ってるね！今から聴くの楽しみだよ！」
「はは、ありがと」


データをクラウド保存してからノートPCを閉じて、スクールリュックにPCをしまいながらAは薄く笑った。

ん〜〜〜〜ッ、笑顔とお礼激レアすぎる〜〜〜……ッ！！！！！好きが更新されちゃう！！

ノートPCをしまい、リュックのチャックを閉じながら「なんだっけ、アニメの推しの話したいんだっけ」とAは言った。少し前の話拾ってくれるの優しい！と、完全に恋愛脳に切り替わってるので、些細なことでもすぐにテンション上げて喜んでしまう。



「最近流行りアニメくらいしか追えてないけど……、『着せ恋』の喜多川まりんちゃんがダンチで好きだな。着せ恋観てた？お前も好きな系統だと思うよ」
「あ、着せ恋見てたよ〜。ボク、ジュジュ様推しだもん！」
「あー、好きそう」



へーA着せ恋のまりんちゃん好きなんだ〜！コラボカフェとかあったら一緒にいてくれるかな〜！！まりんちゃんか〜〜〜………………………



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